小笠原貞宗(おがさわらさだむね)と言う武将が今の少年ジャンプの連載でも歴史モノとして極めて珍しいヒット作になりつつある「逃げ上手の若君」という作品に登場し、今後の活躍次第ではトレンド入りの可能性が非常に高い人物として今から注目が集まっています。
逃げ上手の若君こと、北条時行とその郎党(仲間たち)の成長や独自の強みが毎週のように読者を楽しませてくれていますが、松井優征先生の作品の特徴としては何と言っても敵キャラクターのエッジの効いた個性にあることは過去のスマッシュヒットをした作品から見ても有名です。
今回の記事では、そんな「逃げ上手の若君」という作中についに姿を現した信濃守護である小笠原貞宗(おがさわらさだむね)とはどのような人物で、作品における敵キャラとしての立ち位置としてどれほどの強さになるのかをまとめました。
小笠原貞宗とは?
小笠原貞宗(おがさわらさだむね)とはどのような武将だったのかを説明する前にお伝えするのを忘れていたのですが、ネタバレに触れる内容になります。
「逃げ上手の若君」という作品は史実をアレンジした作品なので、小笠原貞宗を説明することで、作品の展開に触れてしまいネタバレにも繋がりますので、ネタバレが苦手な人はブラウザバックか、仏の心で別の記事を読んでいただけると恐悦至極です。
では、ネタバレの注意をお伝えしたところで、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)の人物像を一言でお伝えすると、かなり強い武将であり、常に足利尊氏の陣営に尽力した人物で、「逃げ上手の若君」における主人公の北条時行とも梅松論という軍記物語でも2度戦っている描写があります。
小笠原貞宗、すごく悪そう pic.twitter.com/GsqwimNNTG
— 舞えない兵庫 (@saigaku_gokokku) March 1, 2021
そして、その戦績は、一度目は主人公である北条時行が勝利を収めるも、二度目の戦いでは小笠原貞宗(おがさわらさだむね)が北条時行を撃退しているのです。
このことから伝わるのは、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)という武将の格は、主人公の北条時行と拮抗する存在感と実力を持つことが伺えます。
ただ、ネタ元となる梅松論という軍記物語は武家方(室町幕府・足利氏)寄りの視点から執筆されていて、その書籍と双璧をなし、大河ドラマでも有名な太平記は宮方(南朝)寄りという性質があるため、どうしても小笠原貞宗(おがさわらさだむね)を贔屓目で表現されている描写がある可能性は高いかもしれません。
アンコール大河ドラマ
太平記
楠木正成は冷静に後醍醐天皇に政治情勢、軍略を奏上して却下😱しかし建武の新政で河内・和泉の守護を得た立場として、勅命に従い戦死覚悟で尊氏討伐へ😈武人としては最後まで勝ちを求めていたと思いますが、尊氏に隙なし😭梅松論→ pic.twitter.com/DoXGJ4upM8
— タモ氏の日本100名城紀行 (@CastleTamoshi) December 5, 2020
(同時期の時代背景の軍記物語でも執筆者の立ち位置での変化は当たり前ですよね)
ですが、逃げ上手の若君こと北条時行との直接対決では勝利を納めているという実績は見逃せない大きな人物像の手がかりになりそうです。
長野県松本市深志にある「深志神社」の紹介。
信濃国守護の小笠原氏(清和源氏義光流)ゆかりの神社です。小笠原貞宗が戦勝に感謝し、諏訪明神を祀ったのが始まりで、小笠原長基が北野天満宮を勧請した。小笠原長時が武田信玄に松本の地を奪われ、荒廃したが、その後復帰した小笠原氏が再興。#御朱印 pic.twitter.com/8nZfn3tAf4
— Mitsu@御朱印も (@sinanotera) March 21, 2020
今話題の「逃げ上手の若君」という作品は異常なまでに北条時行という人物に主人公補正を与えていますから、彼の北条氏の一族の復興という目標を阻むものは極悪人というフィルターがバッチリかかっているため、なんの先入観も無く史実を見ると、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)という人物も主人公補正さえあれば、ガラッとイメージは変わるはずです。
小笠原貞宗は逃げ上手の若君ではどんな敵に?
小笠原貞宗(おがさわらさだむね)というキャラクターは、今日(2021年3月1日)発売の少年ジャンプにおける存在感は、最後のたった2ページにしか登場していないにも関わらずかなりの異様な雰囲気を醸し出しています。
特に弓と視力に関しては天下一と自称するだけに、遠距離攻撃に特化したスナイパータイプの弓矢使いである可能性が極めて高く、最初の強敵であった五大院宗繁(ごだいいんむねしげ)のような裏切り特化の近接戦闘に長けた剣術タイプとは大きな違いがありそうです。
鎌倉炎上のとき、わが子 邦時を託したにもかかわらず、新田に売った五大院宗繁の悪行が、ジャンプを通じて世間に流布するなど、思ってもみなかったわ。#逃げ上手の若君 pic.twitter.com/D2U8CcTizP
— 北条高時 (@Takatoki_BOT) February 9, 2021
(時空を超えして令和の今に悪行が再び注目された五大院宗繁!)
あと、五大院宗繁(ごだいいんむねしげ)に関する記事もありますので、ぜひお時間を分けていただけるようでしたら流し読みしてもらえたら嬉しいです。
個人的には、決着のシーンで五大院宗繁(ごだいいんむねしげ)は直接首を跳ねられたられたシーンが無いため、もしかしたら戦意を失わせただけで、今後も登場する可能性もあるんじゃないかなと思っています。
そして、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)は弓という武器のエキスパートなので、逃げることに特化した北条時行は少々相性が良くないはずです。
#逃げ上手の若君 今週は
信濃守護、小笠原貞宗が登場!
「我が弓と我が視力は天下一」は
小笠原流礼法から来ているのかな…? pic.twitter.com/xT6bDVAa1m— うさこ村長 (@usako73678703) March 1, 2021
史実のアレンジにも定評のある松井優征先生と言えど、梅松論にある史実を曲げて、序盤から小笠原貞宗(おがさわらさだむね)が主人公の北条時行に打たれるとは考えづらいので、確実に今の主人公では勝てない力量を発揮されると予想されます。
なので、勝利条件は郎党揃って小笠原貞宗(おがさわらさだむね)から逃げ切ることが決着点だと考えられそうですね。
小笠原貞宗が逃げ上手の若君の敵としての立ち位置のまとめ
今回の記事では小笠原貞宗(おがさわらさだむね)という人物像について、様々な資料から見て取れる存在感や、「逃げ上手の若君」という作品における敵キャラとしての能力の高さや、今後の活躍ぶりの予想をまとめさせていただきました。
「逃げ上手の若君」という作品は北条時行に恐ろしいほどの主人公補正をもたせているため、彼の一族復興の壁となる人物は全て鬼畜のような出で立ちで表現されますが、史実や軍記物語などをリサーチすると小笠原貞宗(おがさわらさだむね)という人物はかなり能力が高く、足利尊氏にとっても重要な郎党であることが分かります。
小笠原貞宗は、1292年に信濃国伊那郡松尾館に生まれたので、このときは41歳くらい。幼名は豊松丸。
第一話の鎌倉攻めにも、史実では参加していた。
射芸に秀でており、後醍醐天皇の師範となったという伝承もある。#逃げ上手の若君 pic.twitter.com/YyYsQmC1dL— のぶた (@nobutanobuta) March 1, 2021
(すでに小笠原貞宗に関する年齢考察などをされている歴史好きの方も)
おそらく、小笠原貞宗(おがさわらさだむね)の出番は今週や来週だけにとどまらず、数カ月後か、連載が長期化すれば年をまたいでも再登場する可能性のある、物語における主人公にとっての天敵か、ジョーカーとしての役割を果たす重要なキャラクターになるかもしれません。
どれだけ魅力的な敵キャラクターそてい松井優征先生に描かれるのかが今からすごく楽しみなキャラクターなので、今後も注目していきたいと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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