スマートフォンアプリ『テレグラム(Telegram)』を悪用した闇バイトが問題になっています。
ニュースでも度々報道される組織的犯罪「闇バイト」。
令和元年以降この闇バイトによる事件で摘発された数は41件で、その内の95%の犯行グループがテレグラム(Telegram)を組織で使われていました。
テレグラム(Telegram)はユーザー同士で連絡を取り合うことができるメッセージアプリですが、ほかのアプリより秘匿性の高い機能が揃ってることから犯罪に使われるケースが増えています。
海外では多くの著名人がアプリを使って情報発信したり、日本でもLINE代わりに用いたりと人気を集めているテレグラム(Telegram)です。
しかし、闇バイトといった犯罪グループの利用者も多いことが一部では注目を集めています。
今回は気になるテレグラム(Telegram)について、闇バイトや犯罪利用で利用される人気の理由を調査しました。
テレグラムアプリとは何?
テレグラム(Telegram)はあまり馴染みがないという人もいるかもしれませんが、機能はLINEとよく似ています。
音声通話や、2人から複数人でメッセージのやり取りができるチャット機能、掲示板を立ててSNSの書き込みのようにメッセージを発信することも可能です。
ユーザー同士の連絡ツールとして用いられるメッセージアプリですが、テレグラム(Telegram)にはほかのアプリにはない「シークレットチャット」機能があります。
シークレットチャットの特徴は
①チャット履歴はクラウドのサーバーに残らない
②送受信者間で暗号化され、第三者が復号できない(エンドツーエンド復号化)
③メッセージの転送不可
④時間経過、ログアウトでメッセージ履歴が消去される
一定期間で通信履歴を自動で消去できるため、LINEやほかのアプリよりセキュリティーが高く、安心して使用できるメリットがあります。
闇バイト業者、連絡を取る手段として、秘匿性の高いテレグラムを使う案件が多いらしい。時間指定しておけば、一定時間経過後自動でメッセージは消去され、復元できず、サーバーにも痕跡が残らないと。小賢しいな。
— dirG (@Dirg_rocketdyne) March 23, 2021
一方で、履歴が残らない秘匿性の高さから悪用を考える人からも人気を集めてしまっているようです。
まさに小賢しいの一言に集約される使い方を思いつく人もネット上ではたくさんいます。
普段使いならLINEやツイッターなどで十分だと思いますので、いきなりネット上でテレグラムアプリの使用を催促してきたら怪しんだほうが良さどうですね。
テレグラムアプリが闇バイトで利用される理由
テレグラム(Telegram)のユーザー同士以外は干渉しにくいセキュリティーの高さが、皮肉にも闇バイトといった犯罪に悪用されるケースが多発しています。
闇バイトは主にSNSで高額給与をうたい、振り込め詐欺の受け子や不正薬物を運ぶ運び屋など一般人に犯行を手伝わせるものです。
Twitterなどでは「#闇バイト」「#裏バイト」とハッシュタグをつけた求人募集が後を絶ちません。
好奇心で調べてみたものの、間違ってもダイレクトメッセージなどの会話から甘い話を聞いてしまい、始めて見るなんてことは絶対にしないでください。
下記に闇バイトで情報弱者と呼ばれる人を罠にかける流れも紹介しますね。
流れとしては、まず犯行グループの指示役がSNSで闇バイトの実行役を募り、採用された者にはテレグラム(Telegram)をダウンロードするよう指示し、以降はアプリを通して複数の実行役に日時や犯行場所などの連絡を取り合います。
なので、上記でもお伝えしましたが、テレグラム(Telegram)のダウンロードを指示してきた時点で、警戒心をしっかり持つ必要があり、賢いリスク回避としては、この条件を見た瞬間即ブロックした方が良いです。
指示役と実行役が接触する機会を抑え、SNS→テレグラム(Telegram)とネット上でのやり取りで済ませられるので、指示役はリスクを実行者に押し付けても証拠が残りません。
指示役である犯行グループ側にとっても必要以上に自分らの情報を開示する必要がないので重宝されています。
テレグラムアプリが犯罪利用で人気の理由
冒頭でも触れたように、摘発された犯行グループの9割以上がテレグラム(Telegram)を利用していたのが人気のあらわれです。
テレグラム(Telegram)はメッセージのやり取りが自動で消去されるので履歴が残らない。
つまりは証拠が残らないので犯行を及んでも警察に捕まらないという噂があります。
ただそれはあくまでも噂、PCにしろスマートフォンにしろ、今のIT技術では完全に履歴を消去するのは非常に困難で、メモリを解析すればアプリのメッセージが残っている可能性は高いです。
つまりテレグラム(Telegram)を利用したからって足がつかないということはありません。
また捕まるリスクが低いのは指示役側であって、実際に振り込め詐欺で現金を受け取りに行く実行役はそうではありません。
防犯カメラの解析などで実行役が捕まるケースは多いものの、テレグラム(Telegram)のメッセージ消去によって指示役の足取りが掴めないというのは少なくないです。
今こうした高収入に惑わされ、犯罪に手を染める若者や、流行り病により失業者が増えたことで闇バイトに手を出してしまう人が増えています。
テレグラム(Telegram)を使えばバレない、捕まらない(可能性が高い)のは犯行目論む主導者だけというのを肝に銘じて、そもそも闇バイトには手を出さないようにしましょう。
テレグラムアプリとは何かのまとめ
テレグラム(Telegram)のユーザー同士のメッセージのやり取りが自動で消去される機能から、アプリを犯罪に悪用するケースが問題視されています。
SNSで多数流出している闇バイトの求人のほとんどは、採用後、日時や犯行場所の情報共有はすべてテレグラム(Telegram)で行われていたことがニュースにもなり、テレグラム(Telegram)を訝しむ人も。
誤解を招かないように捕捉しますが、テレグラム(Telegram)は決して悪事を働くためのアプリではありません。
悪いイメージが定着してしまっていますが、ほかの通信アプリに比べセキュリティの高さはもちろんですが、シンプルな機能と広告掲載がない便利なアプリです。
なので、本来の目的で使うことに関しては良い選択だと思いますが、ネットで繋がった見ず知らずの相手からの甘い話の中でテレグラム(Telegram)が登場したら、その時は警戒心を最大限に働かせてください。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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