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六角家の閉店理由!なぜ家系ラーメンの名店が?超人気店の破産の裏側

六角家の閉店理由!なぜ家系ラーメンの名店が?超人気店の破産の裏側
六角屋というラーメン店が閉店したことが、以前話題になりましたが、今回は閉店ではなく、破産したことによってニュースで取り上げられましたね。

六角屋という横浜家系ラーメンの中でも特に知名度が高く、家系御三家の中の1軒であり味はもちろんのこと、一言で表現するなら超有名店の中の1軒でした。

そんな影響力のある名店である六角屋の休業は2017年にも話題になりましたが、今回の六角屋の選ばざるを得なかった選択肢は「廃業」です。

なぜ六角屋ほどの名店が破産に追い込まれたのか?閉店と破産の違いを含めて人気ラーメン店と言えども全く油断出来ない競争の厳しい世界を記事にまとめました。

ぜひ、今後のラーメンの食べ歩きの雑学の一助になったら嬉しいです。




六角屋の閉店理由

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六角屋の本店が昨日破産手続きを開始したことがヤフーニュースにも取り上げられましたが、実は以前から(2017年10月末頃)六角屋は閉店しています。

六角屋は家系の直系である吉村家の二号店で店長を勤めていた神藤氏の独立店ということもあり、今やいたるところで見かける家家にの中でも特に歴史の古い名店としての知名度もあったことから「巨星墜つ」とまでラーメンフリークからはささやかれました。

その六角屋の2017年の閉店理由お客様の来店数の大幅な減少店主の体調不良です。

やはり家系ラーメンという、色々な種類のあるラーメン屋の中でも特に重労働な作業工程が必要な一杯を毎日続けることは非常に厳しかったのだと思われます。

六角屋の閉店理由をお客様視点で

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六角屋の閉店理由の1つお客様の来店数の減少であり、来客数がなければ利益も上がらず六角屋の経営するための体力は年々落ち込んでいたようです。

では、なぜ六角屋ほどの知名度と味を出せるお店からお客様が遠のいたのかをお客様視点でリサーチすると、「接客態度」と「お店の雰囲気」にあったようです。


もともと六角屋の店主である神藤氏も修行の厳しさで有名な家系の元祖である吉村家で修行していたこともあり、能力の高さもさることながら従業員への指導の厳しさがお客様から見てあまりにもインパクトがあるというか、厳しい体罰的な指導も営業中にあったそうです。

今から20年前に一世風靡した家系の元祖である吉村家の修行風景ですが、これほど過酷な環境で実力を付けなければラーメン業界で生き抜き、そして勝ち抜くことは難しいんだなと視聴しているだけでも勉強になる動画です。

ただ、上記のような営業中にお客様の心の健康にまで影響を与え、ラーメンの味が心理的に落ちてしまう接客に問題があったと思われます。

六角屋を超えるアイデアや接客の店の増加

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おそらく六角屋の店長である神藤氏も、この吉村家での修行の経験を活かして超人気店にまで上り詰めたのでしょうが、1999年~2020年の間にラーメン業界も様変わりして、あらゆる工夫は労働の部分以外にもアイデア接客にまで広がりを見せています。

そのため20年前には思いつかなかった食材を丁寧に使った一杯や、すごい行列のお店なのに安心感と親しみやすさのある接客をしてくれるお店も増えてきています。

(僕の個人的に最高の接客だと感じたお店は西日暮里神名備さんです)

そのため、六角屋に活気があった頃の接客は少々ワイルドすぎるというか、店長が店員さんを怒鳴りつけたりなどの厳しい対応にリピーターが徐々に減ってしまったことも苦境に陥った一因のようです。

さらに、店長がお店に出なくなったことで味が少しづつ落ちたのではないかなど、食べログやGoogleマイビジネスなどの評価は厳しくなっていました。

20年前も今もラーメンの人気は変わっていませんが、全体的にレベルが上がりすぎて、おそらく20年前に日本一美味いと言われたお店でも今の時代のラーメンフリークが全員振り向くかと言ったら決してそうではないようです。

六角屋という家系ラーメンの名店が破産?

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六角屋という家系のラーメンにおける名店が破産したことは非常にショッキングな報道でした。

なぜなら、六角屋と言えば数年前にはセブンイレブンのカップ麺コーナーに常に常駐していたほど知名度があり、六角屋のカップ麺を頻繁に食べていた僕としては本店はすごく繁盛しているんだろうなと思っていたからです。

(上記の動画では六角屋のカップ麺のレビューが非常に丁寧にされています。)

実際は2017年の10月には六角屋本店は閉店していましたが、昨日破産手続きに入ったことで再度「六角屋」の名前が話題になりました。

そこで、閉店と破産とはどのような違いがあるのかを調べてみました。

六角やの破産による廃業と閉店の違いとは?

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破産による廃業閉店違いを調べたところ、破産は廃業に伴う登記や資産の整理などの諸費用のかかるもので、事業継続を前提とはしていません

しかし閉店や休業に関しては、事業を継続としているケースと廃業を前提とするケースがあるため、もしかしたら事業を再開する可能性もあります。

僕の近所のラーメン店は一年近く店主の体調によって休業していましたが、同じお店がリニューアルして再オープンしていました。

なので、お客様の中には休業や閉店からの復活を望む声によって、店主の資金繰りや意欲が戻れば営業再開の見込みもあります。

なので、今回は破産手続きによる廃業のため、六角屋という事業や法人を消滅させることを決定したためもう営業が再開される可能性は無くなったことを意味します。

六角屋の屋号とした姉妹店は営業しています

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ただ、誤解の無いようさらに詳しくお伝えしますご、今回の破産手続きをとったのは「六角屋本店だけです。

なので、同じ「六角屋」の屋号を使っている姉妹店や、別経営とされる「六角屋戸塚店」などは六角屋本店の破産手続きとは関係がないため、営業は続けられていますのでご安心ください。

上記の動画の六角屋さんは戸塚店ですが、接客態度も良いらしく食べログでも3.58点という飲食店の中ではかなり高水準なレベルを誇っているお店ですが、閉店はしませんのでご安心ください。

なので、「六角屋」という屋号のお店がこの世から全て消滅するわけではなく、六角屋の本店が破産措置によって事業や法人の消滅手続きをとっただけです。

六角屋という超人気店の破産の裏側

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六角屋」という数年前には超有名店だったお店は、個々数年のラーメン業界のレベルが全体的に向上してしまったため、当時の最先端の、ここだけの美味しさという武器が使えなくなってしまったのも破産の原因だと考えられています。

接客に関しても、当時は「家系」と言う異常に手間とコストのかかる濃厚な旨味を持つ一杯がなかった時代には多少乱暴でも、「六角屋」でしか食べることの出来ない一杯のためならほとんどのお客様が我慢された時代とは様変わりしました。

当時は家系の元祖の「吉村家」や直系の1つである「六角屋」にしか出来ない尋常じゃない労力をかけるお店が大量に生まれ、目新しさもなくなりましたし、どうせ似たような味であれば接客も良くて綺麗なお店で食事をしたいというのがお客様の素直な気持ちだと思います。

そのような事情からも、超人気店の門外不出の味とどこも真似できなかったラーメンにかける労力が広まったため、お客様を選ぶこともできなくなりましたし、お客様からも選ばれなくなったというのが超人気店「六角屋」の破産の裏側にはあったはずです。

六角屋の売りである家系ラーメンのコスト

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ちなみにラーメン屋さんの中には醤油や塩のような、あっさりしたスープから味噌のような組み合わせで風味豊かな美味しさのスープもあります。

さらにとんこつスープというすごく手間のかかる濃厚なスープもありますが、家系ラーメンでは手間暇のかかるとんこつスープ醤油の切れが組み合わさった豚骨醤油味のスープが特徴です。

しかし、この豚骨醤油スープを作るためには、濃厚さで勝負をするためには大量のとんこつや鶏ガラなどが必要ですし、その材料の下ごしらえをするために大量の骨を何度も荒いアクを取る作業が大変です。

このとんこつや鶏ガラの量が他のラーメン店よりも遥かに多くて、その分コストもかなりかかっているスープになっています。

さらに、大量の火力がスープの旨さに関わるため、青湯(ちんたん)系スープである醤油や塩ラーメンよりもガス代が尋常じゃなく高いのです。

なぜ、そのようなコストのかかるスープを出せたかと言えば、それはお客様がたくさん来てくれて売上がラーメンにかける労力やコストを上回っていたからと考えられます。

ですが、美味しさを求めるお客様の中には最低限の接客を求める方もいれば、店内の清潔感を求めたり、他店でも上記の労力やコストをかけたスープを提供するお店が大量に出店されたことで、六角屋はどんどん衰退して行ったのではないでしょうか?

六角屋の閉店理由と破産のまとめ

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今でも「家系」ラーメンのお店は増えていますし、信じられないくらい接客が良くなっています。

やはり直系と呼ばれる家系は今でも乱立する家系の中でも元祖の味に近いという希少価値があり、人気がありますが、その人気店は20年前とは違いどこの店舗もお客様に選ばれるための努力をしているようです。

もちろん「六角屋」さんが努力を怠ったわけでは決してないと考えられますが、今やラーメンはミシュランにも取り上げられたり、様々なメディアでも紹介されるほど多様性が豊かになっているため、その大きな波にに飲まれてしまったとも考えられます。

今回は「六角屋」という老舗の一流ラーメン店の閉店によって、ラーメン業界の厳しさがより際立つ報道だったと思います。

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。