大戸屋という和食をメインにした外食チェーン店がコロワイドという外食産業の大手との提携による確執が今話題になっています。
正確には提携というよりも、敵対的な買収という見方が強く、大戸屋の株主やファンの間では色々な心配や憶測が飛び交っています。
大戸屋にもコロワイドにも互いに引けぬ言い分もあり、どちらにも正義があるように感じます。
一体今回の買収騒動はどのような終着点を迎えるのでしょうか?
今回の記事では、大戸屋とコロワイドの今後や、外食産業のことも伝わるようにまとめましたので、ゆったり読んでもらえたら嬉しいです。
大戸屋がコロワイドに買収されることで何が変わるの?
大戸屋はどのメニューも店内のキッチンで手作りという手間をかけてくれるので、外食チェーンなのにどことなく親戚のおばさんの手料理のようなおもてなしの気持ちが感じられるお店です。
そのため、大戸屋のファンも多く、あらゆるビジネスソルジャー達の胃袋を優しくケアしてくれる姿勢はこれからも続くと思われていました。
大戸屋のお客さんに寄り添うような手作り定食のスタイルから、コロワイドの効率化によるお客様と現場の従業員へのトータル的なサービスになるのか?その部分が気になるところですね。
大戸屋とコロワイドの規模の違いは?
コロワイドも外食チェーンとしては一流であり、傘下の飲食店にはかっぱ寿司を始め、牛角やしゃぶしゃぶ温野菜など一度は足を運んだことがあるお店ばかりの超大手です。
それに対して大戸屋さんは、素材と店内調理へのこだわりが魅力的なお店です。
このお客さんに寄り添うような丁寧な接客の大戸屋さんか、効率やムラの無い安定した美味しさを提供することが得意なコロワイドさんとの考え方は大きく違っています。
そして、その大戸屋とコロワイドの規模はだいたい10倍近いようです。
大戸屋の時価総額は160億円で、売上は約230億円に対してコロワイドは1250億円で、売上は約2300億円と言われています。
ざっくりとですが、売上では10倍ほどの開きがあり、企業としての大きさの目安になるのではないでしょうか?
大戸屋をコロワイドが買収で手作り調理が消える!?
大戸屋の筆頭株主でありながら思うようにいかず敵対的買収を仕掛けるコロワイド。店内調理に固執する為に高価格で提供が遅いから売上が伸びない大戸屋に苛立つ。セントラルキッチンでコスト削減と迅速な料理提供はいいが、実際に働くのは心や感情を持つ従業員。あまり強引に進めるのはいかがなものか。
— 中小企業診断士/行政書士@中村事務所 (@kaisyasindan) July 14, 2020
大戸屋がコロワイドに買収されても、今までの大戸屋の魅力である素材へのこだわりと店内調理という強みが消えなければ、大戸屋の経営陣も、大戸屋を利用しているファンの方も不安にならなのですが、買収によってこの魅力が消える可能性が高いです。
大戸屋という屋号が残っても、コロワイドの経営手法としてはセントラルキッチンで調理したものを現場に送って再加熱や盛り付けなどをするスタイルなので、買収前と後では大戸屋の料理のスタイルは変化します。
ただ、セントラルキッチン方式を採用された場合は、コストカット以外にも調理時間の短縮や味の均一化。
もしかしたら料理の温かみやグレードが下がる分、定食が安くなる可能性もありますね。
コロワイドが大戸屋を買収することで株主には嬉しい一面も
ただ、コロワイドが大戸屋を買収することで、大戸屋の店舗ごとでの店内調理という一番の魅力が失われる代わりに、コロワイドは株主優待が充実している一面もあります。
なのでコロワイドの株主さんであれば、買収後の大戸屋に通いやすくなるかもしれません。
優待好きの間ではかなりコロワイドの株主優待の手厚さは有名なので、一部の人にとっては朗報という一面になります。
しかしながら、株主優待を受けることのない多くの大戸屋の店内調理や手作り感が好きな常連さんにとっては喜ばしくないと思われます。
大戸屋とコロワイドの経営方針の違いは?
大戸屋は全て店内調理にしてるのが唯一の差別化かもしれないぐらい、セントラルキッチンの導入に反対する社員が多くても仕方ないよな。
大戸屋の基本方針の一つに「私たちは心のこもった美味しい料理をすばやく提供し、お値打ち価格でお客様に感動していただこう。」があるからそりゃ反対するわな。— コウシリン@働きたくない (@kohika_cRin) July 19, 2020
本来であれば大戸屋もコロワイドも非常に魅力的な会社ですが、今年は例年と違いどの業界も業績は落ちていて、飲食店への直接的な悪影響が大きいです。
その他にも消費税増税の影響や季節的な問題などで逆境のオンパレードでした。
そのため、大戸屋も大きく赤字になり、コロワイドも業績は低迷しています。
そこで、コロワイド側からの提案でセントラルキッチンに方向転換してコスト削減などの提案もあったようですが、店内調理が自慢である大戸屋とは当初の意見交換などから話はこじれて敵対するような流れになったようです。
かんたんに言ってしまえば交渉がまとまらず喧嘩別れのような形になってしまった感じです。
大戸屋がコロワイドに買収されることによるまとめ
大戸屋のファンの人にとっては、今回のコロワイドによる買収が成立してしまうと店内調理という手作り感のある定食からセントラルキッチンによる少しだけ人の手によるぬくもりをダイレクトに感じられないスタイルになることには抵抗があるかと思います。
しかしながら、コロワイドのファンや株主優待を利用する人にとっては、この変化も前向きに捉える人も多いようです。
大戸屋さんの野菜はお店で切ったり調理することこそ美味しさにつながるという個人商店のような暖かさはとても魅力的です。
今話題となっている二つの飲食店のどちらに肩入れするかと考えると個人的には大戸屋さんを応援したくなりますが、経営上の問題の深刻さを考慮すると買収も仕方ないのかもしれません。
普段通っている食事処が話題になるとついつい気になることが多く感じますし、こういう機会に飲食店を経営する大変さをしみじみと感じるニュースです。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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