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逆シリーズ男とは?丸佳浩はなぜ日本シリーズで活躍できない?

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逆シリーズ男というキーワードが最近の国内のプロ野球の頂上決戦である日本シリーズでは生まれています。

 

この逆シリーズ男とは一見不名誉な称号ではありますが、この蔑称を与えられる選手の特徴としては、日本シリーズの大舞台にチームを導いた実績のある選手が多いです。

 

特に丸佳浩(まるよしひろ)選手はここ数年は毎年のように日本シリーズに出場する機会があり、本来の勝負強さが発揮できないため、逆シリーズ男として今最も高い知名度を誇っていると言えるかもしれません。

 

球界でも7位の年俸5年総額25.5億円)であり、移籍後もペナントレースからも凄まじい重圧を受けていますが、日本シリーズではさらなる重圧によってなのかチャンスを活かせない場面は多くのプロ野球ファンの知るところです。

 

今回は、逆シリーズ男とは何か?

その意義と、丸選手のような超一流選手が日本シリーズで活躍できないのかを記事にまとめました。

 

そして、今回の記事では丸佳浩選手を叩きたいという意味での記事ではありませんので、ご承知いただければ流し読みでも結構ですので記事を駆け抜けていただけると嬉しいです。




逆シリーズ男とは?


もともとはシリーズ男という言葉は、最も勝利の価値をプロ野球ファンから評価される日本シリーズやクライマックスシリーズなどの大舞台で活躍する選手に送られる名誉のある呼び名でした。

 

そして、逆シリーズ男とは日本シリーズというジャイアンツのファンに限らず、ジャイアンツにペナントレースで敗れたチームのファンまでもが見守る最も注目度の高い試合でチャンスを活かせなかった選手に贈りつけられる不名誉です。

日本シリーズの面白さの一つとして、勝利を呼び込んだチームにいるシリーズ男と、敗北したチームの敗因を招いた男の落差もまた多くのプロ野球ファンの考察に熱が帯びる部分でもあるのかもしれません。

逆シリーズ男の特徴は?

逆シリーズ男とは?丸佳浩はなぜ日本シリーズで活躍できない?
逆シリーズ男の最大の特徴を先にお伝えします。

 

逆シリーズ男は負けたチームからしか現れないことが大きな特徴です。

 

当たり前のようですが、実は当たり前すぎて忘れる人が多いくらいの特徴なんです。

 

勝てば官軍(かんぐん)、負ければ賊軍(ぞくぐん)とは言いますが、仮に日本シリーズで通算打率が0であったり、大敗を喫したきっかけを作ったり、満塁ホームランを打たれてもチームが勝てば逆シリーズ男には抜擢されません。

 

勝ったチームではチャンスを潰した選手の不甲斐なさなんて、すぐにプロ野球ファンの記憶からは消えるという特徴があります。

 

しかし、日本シリーズまで出場しておきながらも、あまりにも不甲斐ない負け方をした時には、その負けを象徴するような選手が毎回現れるのです。

それが、逆シリーズ男であり、この逆シリーズ男のおかげで、チーム全体の総戦力で負けたにもも関わらず、チャンスを活かせなかったという印象が強い選手一人にブーイングが集まるのですから勝負の世界は厳しいです。

丸選手はなぜ日本シリーズで実力が発揮できない?


丸選手は素人目から見ても、数値上でも日本シリーズでは活躍できていません。

もともとは、対戦相手を研究するタイプの分析する強さを持っていたのかもしれませんが、ソフトバンクホークスの投手陣の球威にかなり押されているようにも感じます。

しかし、丸選手が活躍できない理由としては、ソフトバンクホークスの選手だけではなく、工藤公康監督の一つの哲学があまりにも非情であり優れているという見方もできるのです。

日本シリーズ前のソフトバンクホークスの選手たちの前の訓示では、「楽しんでいこう」などと朗らかなことを選手たちに呼びかける優しさで自分のチームの選手の緊張をとることに注力する一方で、敵チームに対する攻略法は見事なものでした。

シリーズ男と逆シリーズ男という存在を勝負の前から意識していて、

日本シリーズは短いだけにシリーズ男とか逆シリーズ男とかいう名前がつくわけですから、そういう選手を抑えることがより勝利に近づくことは間違いないと思う

という考えを持ち、そのターゲットとしてチームの要であり、毎年逆シーズン男と呼ばれる丸選手を意識して抑えることを考えていたのかもしれません。

名将工藤公康監督の采配は見事に功を制したとみるべきだと思えてなりません。

逆シリーズ男が失うもの

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ちなみに逆シリーズ男の際立った特徴としては、ペナントレースでは非常にチームに貢献しているという特徴もあり、選手という存在はジャイアンツを日本シリーズに導いた原動力としては大きな働きをしています。

逆シリーズ男の最もツライところは、日本シリーズに出場するために活躍したペナントレースでの功績が、念願かなって出場した日本シリーズですべてを失うような印象に塗り替わることかもしれません。

しかし、まだ二戦しか終えていませんから、丸選手は十分に逆シリーズ男からシリーズ男に返り咲くチャンスはあります!

逆シリーズ男の重要性を理解する名将工藤公康監督の存在

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短期決戦ではペナントレースで活躍した主力の選手をいかに抑えるかも本当に重要な部分です。

 

特に丸選手を逆シリーズ男にしようとして、実際にそのようにできるソフトバンクホークスの戦力や工藤監督の采配が凄すぎるという風にも見えるのです。

 

いくらソフトバンクホークスの投手陣が優秀でも今年はDH制の導入で、ジャイアンツの9人のリーグ覇者をしたバッターを相手には神経をすり減らすことは間違いありません。

 

であれば、特に抑えるべきバッターに対しては特にマークを厳しくしたりする準備もできますし、特に去年も逆シーズン男として目立った丸選手を抑えることで、一気にジャイアンツの流れを止める事ができると工藤公康監督は見抜いたと考えられます。

 

いくら選手層が厚いと言えど、ソフトバンクホークスの選手の力を最高の形で引き出す事のできる工藤公康監督ですから、相手チームの全員を抑えることは難しくても、一人や二人であれば、実力を発揮させたくない選手に対する警戒をしていても不思議ではありません。

 

むしろ、工藤公康監督は、意図的に逆シリーズ男を作ってしまおうという発想が一煎目が始まる前から持っていたの可能性すらあります。

逆シリーズ男の意義と丸佳浩の日本シリーズのまとめ


リーグ優勝に二年連続で貢献したにも関わらず、日本シリーズでは特に抑え込まれる傾向のある丸佳浩選手は、今年も逆シーズン男としての注目が集まっています。

初戦では、ファーストの中村晃選手とのファーストでの接触でも問題にったことも記憶に新しいです。

丸選手の人柄や人格的に考えて故意であった可能性は極めて低く、普段よりもプレーに精彩が欠けていただけでなく、色々な面で注意力も様々なプレーっしゃーによって下がっているのかもしれません。

翌日謝罪したことで、中村晃選手を含めソフトバンクホークスのメンバーがおおらかに謝罪を受け止めたことはとても明るいニュースでしたが、二試合目でも結果が出ないことで、さらに重圧が増した可能性もあります。


(ヒット一本でも価値があると思います!)

しかし、三試合目には、ムーア投手のノーヒットノーランの好投から、引き継いだ森投手からついにヒットを打ち、継投でのノーヒットノーランを防ぐことに成功しました!

勝利には貢献できなかったものの、たった一本のヒットから調子を取り戻す選手は多いので、明日の試合が日本シリーズ最後の試合にならぬよう、丸選手を起点にジャイアンツに良い流れがやってくるかもしれません。

ソフトバンクホークスもすごく魅力的ですが、出来ることなら一試合でも多く日本シリーズを見せてもらいたいので、明日は絶対に巨人を応援させていただきます。

今日の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。