政治・経済

マイナンバーカードが郵便局を委託先に!情報漏洩や個人情報に不安視も

マイナンバーカードが郵便局を委託先に!情報漏洩や個人情報に不安視も
2020年9月25日、政府からのある発表に反響を呼んでいます。

ある発表とは、菅義偉首相がマイナンバーカードの委託先として郵便局を指定したのです。

マイナンバーカードの普及率が低迷している中、何か意図があるようですが郵便局に委託する今回の発表に不満を漏らす声が集まっています。

郵便局はつい最近不祥事を起こしたことが大きなニュースとなり話題になりました。

未だ尾を引いているところに今回の委託発表です。

もちろん心配なのは情報漏洩、身分証明書にもなるマイナンバーカードを郵便局に任せて本当に大丈夫なのでしょうか?

近い将来、郵便局と提携されるであろうマイナンバーカードについて、その内容や情報漏洩のリスクについてまとめました。




マイナンバーカードが郵便局を委託先に!

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マイナンバーカードを持っていれば、コンビニで住民票が発行できたり、役所への申請、行政手続きがスムーズに行えたりといろいろ便利ですが、その普及率は全国で2割程度と芳しくありません。

菅義偉首相はマイナンバーカード普及策の一つに、郵便局に業務の一部を委託する意向を示しました。

具体的には

・5年に一度のマイナンバーカード更新手続き

・パスワード忘れた際の再設定の手続き

ほか手続きも検討しているようですが、詳細は未定です。

恐らくマイナポイント申込も可能になるのではないでしょうか。

将来的にはカードの発行手続きも郵便局の窓口で行えるようにするなど進めています。

今までマイナンバーカードの各種手続きは市区町村の役所だけだったのが郵便局でも出来るのは便利ですね。

自宅が役所から離れている生活者にとっては近所の郵便局で手続きが済ませられるのは嬉しいことです。

また役所の混雑回避にも繋がります。

各地にある郵便局であれば、長時間待たされることもなく人混みも緩和にもなりそうですね。

政府はマイナンバーカード普及に本腰を入れ始めています。

今後必要とする機会がますます増えることでしょう。

マイナンバーカードが郵便局との提携で情報漏洩は?

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マイナンバーカードに関する手続きが郵便局でもできるようになれば便利だ!

というメリットが真っ先に思いつき、わざわざ役所に行かなくても近所の郵便局で済むのは一見すると利便性は高いですが、不安もあります。

それはセキュリティ面について、いわゆる情報漏洩のリスクです。

郵便局で出来るようになる手続きにパスワード再設定があるのは先で述べました。

え、つまり郵便局員にパスワードを知られるってことですよね?

SNS上でもかなり多くの不安や不満の声があがっています。


など、最近の郵便局に対する信用問題がメディアでも取り上げられ、周知の事実として浸透してしまっている状態で委託することにネガティブな反応が優勢です。

年々、企業の情報漏洩・紛失事故は増える一方です。2019年には86件、今年に入ってからすでに40件以上も発生しています。

マイナンバーカードの4つの利用方法と行政手続き

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マイナンバーカードには大きく分けて以下の

1署名用

2利用者証明用

3住民基本台帳用

4券面事項入力補助用

の4種類あります。

どれも行政手続きなどで必要なものであり、個人情報に紐付いているのは言うまでもありません。

だんだん怖くなってきましたね。

そこまでリスクを負ってまで郵便局と提携する必要があるのか不安ですが、マイナンバーカードを普及させる背景には来年新設されるデジタル庁があります。

行政手続きのオンライン化や今後さまざまな場面で使用できる機会を増やし、生活の円滑化を図るのが菅首相の狙いです。

そのためにセキュリティの見直し・強化も進めており、個人情報の保護もより厳重なものになるでしょう。

マイナンバーカードの個人情報の取り扱いに不安視も

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とは言ってもやはり郵便局に任せるのは不安があります。

先日、郵便局が提供しているゆうちょ銀行で不正引き出しの被害が起こりました。

連携している電子決済サービスから貯金が不正に引き出される事案で、その被害額は6000万円にも上り大きなニュースにもなっています。

セキュリティの甘さ、被害への対応の遅さから不信感を抱いた人も。

また過去には、かんぽ生命の不正販売がありました。

主に高齢者を狙った保険料を二重払いさせる悪質な営業をしていたのは有名な話です。

黒い噂が未だ消えない郵便局、こうなると個人情報が紐付いているマイナンバーカードを任せるのは心配ですね。

マイナンバーカードの情報漏洩対策に政府の監視も!

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情報漏洩が怖いからやっぱりカードを作らないという人も出てくるかもしれません。

現に「セキュリティ意識の低い郵便局に個人情報なんて預けられない!」という声も一部ではあります。

問われるセキュリティ面ですが、今回の事件を踏まえ政府も監視に加わるようです。

この対応は将来業務を委託することと関係がありそうですね。

マイナンバーカードを普及させるのは簡単です。

ただ生活者視点からすれば安心安全を求められます。

郵便局と提携するのであれば、まず今すぐにでも政府絡みでセキュリティ強化を図らなければマイナンバーカード普及策も棒に振ることになりかねません。

マイナンバーカードが郵便局を委託先に!のまとめ

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今まで役所だけでしか出来なかったマイナンバーカードに関する手続きが郵便局でも行えるようになるかもしれません。

一見便利そうに見えますが、マイナンバーカードを郵便局に委託する発表に、不満が相次いています。

特に個人情報の流失・紛失のリスク、郵便局の管理、セキュリティ面です。

郵便局は過去とさらには直近で不祥事を起こしており、国民からの信用に欠けています。(もちろん郵便局内でも誠実に働く職員さんの方が圧倒的に多いと思います)

業務を委託する前に、まずは政府も巻き込んでセキュリティ、内部強化を国民に示さなければ、マイナンバーカードを持つことさえも不安に思う人も出てくるでしょう。

ですが、これだけマイナンバーカードへの注目と郵便局に対する不安材料をあらかじめ出ていることで、改善の手も見えてくるとも前向きに考えることも出来るのかもしれません。

やはり個人情報とのひも付きが強化されるマイナンバーカードなので、今から多くの国民が警戒心を持ち、郵便局で働く方達の意識向上につながることを期待したいと思います。