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2020年の契約更改は保留が激増!中日などの厳しい球団経営を調査

2020年の契約更改は保留が激増!中日などの厳しい球団経営を調査
プロ野球各球団で行われている今年の契約更改は荒れていますね。

 

現在球団、選手との交渉は進み、すでに結果が出ている選手を見ると、やはり今年は球団経営の苦しい年だったことが窺えました。

 

中でも注目されている中日ドラゴンズです。

 

ドラゴンズの選手内で契約更改の保留者が例年よりも多く表れ、難色を示すなどで交渉は難航しています。

 

中日ドラゴンズの契約更改の中身に、ネット上では選手への同情や球団側を非難する声も多数挙がるほどです。

 

減額、保留が激増で大荒れな2020年の契約更改、そこから見えてきた球団側の厳しい球団経営などを調査しました。




2020のプロ野球の契約更新は保留が激増!


2020年のプロ野球の契約更改は、始まる前から厳しいものになることは予想されていました。

 

今年は感染症問題によって開幕は3か月延期になり、その分試合数も143試合から120試合に減少しています。

 

さらに無観客試合入場制限も続き観客動員数は致命傷、グッズ販売、飲食の収入もままならず、各球団が深刻な経営難に苦しむ年でした。

 

すでに契約更改が始まっている球団もある中、予想通り年俸が前年より減額された選手が目立ちます

阪神タイガースでは、

桑原投手が年俸4500万円から2400万円

俊介外野手は年俸1600万円の50%大幅減俸など

他にも現時点でわかっているだけでも、9名の選手が減額です。

広島カープも、

中崎投手の5800万円減

一岡投手の1700万円減など

今シーズン活躍が見られなかった選手を中心に厳しい減俸が下されています。

2020年の契約更改で最注目は中日ドラゴンズ

 

2020年の契約公開で最も注目を現時点で集めている球団は、中日ドラゴンズです。

 

中日でも広島と同じく減俸された選手が多数いて、石田昇選手ら若手も減俸されるシビアな査定となりました。

 

そんな中、異を唱えたのが木下・福谷・福選手の3名契約更改に保留を示したのです。

 

木下拓哉選手は今シーズン正捕手の座に就き、

88試合・打率.267・32打点・67安打

さらに盗塁阻止率トップと好成績を残しています。

木下拓哉選手球界でも屈指のフレーミングの巧みさで有名です。

ちなみにフレーミングとは、

際どいゾーンの球を球審にストライクと判定させるスキルのことだ。 捕球時にミットをわずかにずらしたり、体を寄せたりすることで、ボールと判定されそうな球をストライクとコールさせることができる

という高等技術で、フレーミングテクニックが優れたキャッチャーの場合はピッチャーがすごく助かるのです。

 

端的に言えば、全く目立たない部分で試合をかなり有利に運ぶ技術なので、フレーミングが上手いキャッチャーはそれだけで給料の査定にプラスになるのが通例ですが、今のドラゴンズの球団事情はそれすら厳しいのかもしれません。

 

木下拓哉選手は今回の契約更改では年俸1200万円から大幅増額を本人も期待していましたが、提示された金額に難色を示し保留になりました。

 

今季同じく活躍を見せた福谷浩司・福敬登投手2名も、球団から年俸の増額提示されたものの、希望額にまで至らなかったのか、契約書にサインせず保留にしています。

 

保留した理由に福谷浩司選手は、

1つ目に自分をサポートしてくれた野手・リリーフの選手たちへの再評価

2つ目にチームの方針がどれだけ反映しているのか

3つ目が若手のモチベーションに繋がる査定を

とチームの将来を考え、球団の査定の在り方に苦言を呈しました。

 

また今後については

「他チームの契約更改結果を含めて考えたい」

と語っているので交渉は難航しそうな予感もありますね。

 

中日ではこれから契約更改する選手も残っていますので、この3名の選手に続き、また保留する選手が現れるかもしれません。

中日ドラゴンズで現役全て一発サインの荒木雅博


生粋の中日ドラゴンズファンは、今の球団と選手の関係性を見つめる中で、一人の伝説的な選手の名を挙げています。

 

その人の名は荒木雅博

 

現役の23年間ずっと一発サインをした功績がこのような窮地の時期に再び評価されるというのも素晴らしいですよね。

 

野球選手と言う、厳しい競争社会では結果が出た年に年譜の交渉をしなければ、次の機会は無いかもしれないため、自身のキャリアハイと思えた時は交渉することは当然の権利です。

 

しかし、厳しい状況の中でも、来年はもっと活躍して今年は一発サインを押す選手は報道されていないだけで何名もいます。

 

そのような黙って一発サインをして来年に賭ける選手にも注目が集まっても良い気がしますね。

中日などの厳しい球団経営の状況


中日ドラゴンズを始めに厳しい球団の懐事情を察してか、契約更改の状況に、ネット上では「仕方がない」という声も少なくありません。

 

ですが、生粋のドラゴンズファンは上記のつぶやきのように、ファンクラブの会費を挙げてもいいから選手に還元して欲しいという意見もありますから、野球選手にとっての年譜は選手と球団だけではなく、ファンにも関心が高いのです。

 

今年の各球団が契約更改で選手に報いる事ができない一番の原因は、上記でも述べた感染症問題による収入減で全球団に影響は出ている中、中日や広島など、元々資金力の弱い球団にとっては大打撃です。

 

ですが、厳しい状況ながらも今シーズン活躍した選手には年俸がちゃんと上がっており、中日でも保留した3名の選手を含め増額した選手はほかにもいます。

 

今年はしょうがない、年俸が上がっただけでも良しとしようと開き直れればいいですが、それには球団と選手との信頼関係はもちろんですが、納得する説明が必要ですね。

中日ドラゴンズはなぜ特に契約更改で揉めたのか?


中日の加藤代表は、今回の契約更改に対し

「査定をもとに出した金額をこれっぽっちも譲るつもりはない」

と感染症問題で経営難だからという理由のみで突っぱねています。

 

この加藤代表の冷たい対応とも取れる発言に、選手だけでなく、ファンからも批判が相次いでおり、選手たちが意義を唱えるのも至極当然なことです。

 

さらに福谷浩司選手が

「将来的なビジョンを明確にしてほしい」という訴えに、

「今までそういう方針をしてこなかった」と述べる加藤代表に呆れたファンも多かったようです。

東北楽天ゴールデンイーグルスの契約更改は素晴らしい


球団が経営難だからこそ選手たちも理解が必要、その良い例が東北楽天ゴールデンイーグルスです。

 

東北楽天ゴールデンイーグルスは今回の契約更改にあたり、選手一人一人に収支など経営実態公開した上で交渉にあたっていました。

 

「チームが存続するために危機感を共有したい」

則本昂大選手会長は語っており、その労力と選手たちへの気配りのおかげかで、楽天では比較的穏便に契約更改が進んでいます。

 

観客が減少したことにより、チケット、グッズ収入がどれだけ減少したか、スポンサー収入の減少を最小限に抑えるために努力してきたことを明らかにしたことで選手たちも納得したのかもしれませんね。

 

巨人やソフトバンクのような資金力ある球団なら別ですが、経営難に悩まされる球団らは契約更改を乗り越えても今後の選手補強なども厳しい状況に陥ることが予想されます。

 

2020年のプロ野球の契約更新と保留のまとめ


今年行われたプロ野球の契約更改は今まで以上に大荒れの模様です。

 

阪神、広島では多くの選手たちが大幅な減俸が余儀なくされる中、中日ドラゴンズでは契約更改に保留する選手が続出しています。

 

保留した木下、福谷、福選手3名はいずれも提示された年俸金額に納得が出来なかったのが理由としてありますが、背景に球団側の選手たちへの配慮の欠如が窺えました。

 

そもそもの原因は感染症問題の影響で観客動員数の減少、それによるチケット、グッズの収入減、球団が経営難に陥っていることです。

 

しかしそれはどの球団も同じ、経営難に悩まされながらも楽天では選手たちに球団の経営実態を明らかにし、選手たちにも理解を得た上で契約更改にあたっています。

 

中日ではただ経営が厳しいからの一点張り、さらには「査定に出した金額を譲るつもりはない」との発言には、選手たちが不満に思うのは無理はありません。

 

感染症問題でプロ野球界も厳しい状況を強いられる中、球団と選手たちが一体となって乗り切らなければい時期に差し掛かっています。

 

そのためには、選手にも「仕方がない」と前向きに思えるような球団との信頼関係が今後はより一層必要になってくるのではないでしょうか?

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。