レオパレス21が倒産の危機!?
そんな話題が浮上しています。
低家賃で家具家電付きの部屋が借りられることで定評のあるレオパレス。
しかし、5月14日に発表した2021年3月期連結決算では、純損益が236億8000万円もの赤字、債務超過は84億円と、負債が資産を大きく上回っていることが明らかになりました。
今までも様々な都市伝説をまといながらも企業体力を感じさせたレオパレス21にも、ついに倒産の影が差すほどの状況なのかもしれません。
一体、レオパレス21はなぜここまで赤字が大きくなってしまったのか?
そこには過去に起きた問題が大きく影響している可能性があります。
ネット上では「倒産しない方が不思議」、「倒産待ったなし」などの声が挙がる中で、「もし倒産したら入居者はどうなるの?」と不安を口にする人も。
今回の記事では、レオパレス21の倒産確率は?
そして、赤字の理由や今後の入居者への影響をまとめてきました。
レオパレス21の倒産確率は?
今年の3月期決算で236億円の赤字。
さらには債務超過(負債が会社の資産を超えてしまっている状況)が84億円の決算となったレオパレス21。
いくら大手企業といえどこれだけ厳しい経営状況に追い込まれてしまっては倒産の確率は充分にあり得るでしょう。
もちろん大手企業なのですぐに倒産ということにはならないと思います。
レオパレス21が生き残るためには?
レオパレス21が生き残るためのカギは、債務超過を解消し、上場企業を維持することです。
個人的には僕も出張先でお世話になった思い入れもあり、レオパレス21には倒産はしてほしくありません。
しかし、レオパレス21は債務超過が2年目。
通常であれば債務超過を1年で解消しなければ上場廃止基準になります。
ただ、債務超過の原因として昨年から猛威を奮っている流行り病の影響がある場合は、1年延長されるのでそこがレオパレス21にとっては唯一の救いです。
なんとしても今年中に債務超過を解消しなければならない状況ですが、そうするためには事業で利益を出すか、株式を増やして資金調達をするしかありません。
事業で利益を出すといっても、レオパレス21は2018年頃から入居率が下がる一方、2020年3月期入居率目標85%に対し、結果は81%と低迷しています。
おそらく、これも流行り病の影響などで出張する社員さんの激減もレオパレス21にとっては痛手の一因の可能性もありそうです。
株式を増やすにしても、増やした分、株式の価値は下がり、株主の信頼を失うなどリスクが伴うため、企業としては避けたい手段、レオパレス21側も「新株予約権の行使を見込まない」と 述べています。
レオパレス21は、アメリカの投資会社から融資を受けたり、1000人の希望退職者募集やホテルやアパートなどの固定資産売却をしたりとコスト削減に努めてはいるものの、改善しなければならない問題も多くあるため、倒産する可能性は決して低いままではないでしょう。
レオパレス21の赤字の理由は?
レオパレス21 3期連続の最終赤字、84億円の債務超過に転落(東京商工リサーチ)#Yahooニュースhttps://t.co/2t7Ha2Q6Wa
レオパレス21なんか救済しないでとっとと潰せよ。サブリース業者なんて無くした方が不動産業界も良くなる。
— 猫屋敷の管理人/愛猫家/ฉันรักแมว/انا احب القطط. (@bisamkatze) May 17, 2021
(SNS上では厳しいお言葉をちょうだいしているレオパレス21さん)
レオパレス21がなぜここまで赤字を膨らませたのか、それは冒頭でも述べた過去の問題が大きく影響しています。
レオパレス21は2018年に、自社のアパートのほとんどが建築基準法違反、施工不良であることが発覚しました。
この問題は大きなニュースにもなり、今でも多くの人に悪い意味で印象を強く残しています。
施工不良について簡単に説明すると、アパートには本来音漏れや火事が起きた際の延焼を防ぐために「界壁」を設けるのが法令で定められていますが、レオパレス21は費用がかかる界壁を設けないでアパートを建設するよう施工業者に指示していました。
レオパレス21のアパートに住んだことがある人の間でよく語る
「インターホン鳴って出てみたら数軒隣の部屋だった」
など隣の部屋の生活音が丸聞こえといった音漏れ都市伝説は、界壁が無かったとなれば信憑性が増す話です。
レオパレス21は問題発覚後に改修工事を行うことを発表し、今現在も工事は進められてはいますが、やはり人々の信頼を失ったのが大きく、入居率は年々下がっています。
レオパレス21の危機的状況に追い込んだもう一つの理由
先の見出しでも少し触れましたが、赤字の原因に流行り病も影響しています。
流行り病によってリモートの機会が増えたことで、引っ越しシーズンでも学生の流入は減少し、また会社でも研修や出張を見合わせるところが増えたため法人契約も減少傾向に陥りました。
施工不良問題、流行り病、厳しい状況を強いられているレオパレス21ですが、過去に犯した過ちが尾を引いているため企業を応援する声は皆無に等しいです。
レオパレス21の今後の入居者への影響
レオパレス21が倒産の危機となれば、気になるのは現在レオパレス21のアパートで暮らす入居者への影響ですね。
考えられるのは賃料の値上げか値下げですが、値上げをすれば、ほかの賃料が安いアパートへ移る恐れもあり、減少している入居率がさらに拍車をかかりかねません。
逆に値下げをしても利益が減る上に、入居者の質が下がりアパートの治安低下が心配されます。
過去の施工不良問題が発覚した際の不誠実な企業態度が背景にあるので、レオパレス21のことだからさらっと賃料の値上げの可能性も充分考えられるとの声もあり、信用回復と利益の追求の判断が難しいでしょう。
どちらにせよ回復傾向に至らないのではないかというのがレオパレスに対して贔屓目なしの正直な感想です。
もしレオパレス21が倒産すれば当然転居する必要が生じます。
施工不良問題で改修工事の際に入居者へ一部の家賃や転居にかかる費用は会社負担という形を取ったので、対応としては同じようになるのが考えられるでしょう。
ですが倒産ということはお金が無いということなので、費用を負担すると言ったところで対応してくれるのかは怪しいです。
ネット上では「倒産待ったなし」といった声が多くある中で、レオパレス21の入居者であろう人からは、何とか倒産しないで持ちこたえて欲しいと懸念する声もありました。
レオパレス21の倒産確率のまとめ
レオパレス21が発表した2021年3月期決算では、純損益が236億8000万円の赤字、債務超過が84億円と、負債が資産を上回りました。
ここまで赤字を膨らませた原因は、施工不良問題による入居率の低下。
そして改修工事にかかる費用。
さらに運悪く流行り病が猛威を振るい転居の機会が減少したことだと考えられます。
レオパレス21が倒産を回避するためには、事業で利益を上げるなどして債務超過を無くすほかありませんが、過去の施工不良問題による信頼低下や流行り病の影響によって、回復は難航を極めるでしょう。
とは言うものの、レオパレス21のアパートが無くなると困る人や会社も存在しますので、今後の起死回生の一手を期待したいですね。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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