今Twitterで話題を集めている「圧縮マン」をご存知ですか?
流行り病の感染問題が毎日のようにニュースに挙がる昨今で、ネットや新聞で私たちが普段よく目にする駅前や市街地で人出の状況を表す写真が実は、実際の混雑具合とは全然違っているかもしれません。
そんな「圧縮マン」と呼ばれるカメラマンの作為的とも取れる行いに、Twitterでは批判が殺到し炎上が起こっています。
圧縮マンの実態を知れば炎上するのも止む無し、とも思えますが、なぜそれでも彼らはそのような写真を撮影するのでしょうか?
それも踏まえて今回は気になる「圧縮マン」の実態を炎上理由も含めてまとめました。
圧縮マンとは?
流行り病に関するニュースで、よく駅前など混雑状況を映した写真がありますよね?
感染問題が騒がれる状況下でこんなに人が出入りしている所謂(いわゆる)密な状態、そんな不安を煽るような写真ですが、私たちが写真で目にするあの混雑状況は真実ではないかもしれません。
実はカメラの望遠レンズによる「圧縮効果」を用いれば、人出がそれほどでもない駅もまるで通勤客でごった返したような写真が撮れるのです。
流行り病によって外出自粛が呼び掛けられる中、あたかも人々で混雑しているかのように撮影し、人々の不安を煽るような印象操作とも取れるマスコミの行い「圧縮マン」が最近Twitterで話題に挙がりました。
そして実際に望遠レンズの圧縮効果を使って写真を撮影し、「圧縮マン」とTwitterで称された張本人たちである朝日新聞のカメラマン、福留庸友氏と西畑志朗氏のTwitterアカウントに非難が集中しています。
圧縮マンはなぜ炎上する写真を撮影するのか?
流行り病に怯える毎日に、駅や商店街が人で混雑している光景を見れば誰もが不安に駆られるはずです。
その写真が故意に混雑した場面を演出したとなれば反感を買うのは当然とも言えます。
なぜマスコミはわざわざ炎上のリスクを負ってまでそんな写真を撮影するのでしょうか?
圧縮マンと揶揄されたカメラマンの福留氏と西畑氏はTwitter内でこの件についてツイートをしていました。
2度目の #緊急事態宣言 が出てから一夜明けた8日朝、品川駅前で #通勤 風景を取材。
記事の通り、ほぼ変わっていない印象。いきなりテレワークは難しいので、変わるとしたら週明けかなと思います。宣言から一夜、通勤風景ほぼ変わらず 遠い出勤7割減 https://t.co/7lipPOMO5L #新型コロナウイルス pic.twitter.com/ptKJxzMXas
— 西畑志朗 Shiro Nishihata📷 (@NSHT_46) January 8, 2021
西畑氏は、あくまで撮影するために通行人の邪魔にならないよう配慮した結果、望遠レンズを使用したと述べています。
これに対し
「じゃあ、(人の視覚とほぼ同等な)50mmレンズで撮れよ」
と批判が殺到、確かに駅で人の出入りを撮りたいのであれば圧縮効果のある望遠レンズを使用せずに撮影すればいいだけの話で、わざわざ密集しているような演出をしなくてもいいことです。
そしてもう1人のカメラマン福留氏は
圧縮マンの仲間・朝日新聞福留庸友がまだグダグダ言ってるが、”報道写真として「現状とかけ離れた印象操作」は絶対にダメ” ってそれをやってるだろと批判されてるのが全然わかってない。挙げ句の果てに超望遠レンズでなく標準レンズを使う方がミスリードになるとか言い出す始末。 pic.twitter.com/JPXYopDvdg
— 徳本 (@tokumoto0) January 10, 2021
こちらは伝える情報によってレンズを使い分けているだけと、どちらかというと開き直っている様子ですね。
ただ、確かに流行り病の感染リスクを踏まえると、都内の駅などに近寄るのは危険ですよという警笛を鳴らす意味では、彼らの写真にも意味はあるでしょう。
ですが「写真はウソをつく」というのは真偽が定かではなく、その光景をどう撮るかはカメラを持っている本人次第、真実を伝える立場であるはずのマスコミが印象操作をして人々を不安にさせてどうするのかと疑問が生まれます。
印象操作が必ずしも悪とは思えませんが、生活者にとって日々のニュースはとても影響されるもの、情報が真実と異なっているとなれば人々から不満が漏れるのは無理もありません。
圧縮マンが炎上した理由をTwitterから調査
望遠レンズを使った圧縮効果によって人の混雑した様子を意図的に作り出すマスコミのカメラマンたち、そんな彼らに付けられたニックネーム「圧縮マン」はTwitterでみるみるうちに広まりました。
今回話題に挙がったのがたまたまこの2人でしたが、実際には流行り病が深刻化する2020年の中頃から各マスコミが圧縮効果による人混み演出をされていたようです。
また圧縮マンが注目されたことで、駅や商店街を撮影するマスコミのカメラマンたちを撮影したものがアップされ、
「情報操作に必死だ(笑)」
など揶揄されてもいました。
Twitterではほかにも、実際に望遠レンズの圧縮効果を使って検証したものがツイートされ、いいねやリツイートが多くつき注目されています。
買い物行ったついでに圧縮マンごっこしてきた
1枚目:24mm
2枚目:50mm
3枚目:240mm
4枚目:384mm(240mmの1.6倍クロップ)
概ね同じ場所(不二家の幟を目安)が起点になるよう位置を調整
すべて絞りf8で撮影やはり400mm近くになるとさすがの圧縮効果ですね♪
(実際の見た目は2枚目の50mmが近い) pic.twitter.com/tQI8MxE1DX— みかんChan (@mikan_TDF_MCZ) January 9, 2021
今まで写真に写っていた様子が真実だと思っていましたが、圧縮効果を解説されたツイートなんかを読んでからは確かに違和感があるのがわかるようになりましたね。
圧縮効果を使ってまで朝の通勤や商店街の人出の撮影するマスコミの趣旨はおそらく
「外出自粛が呼び掛けられているのにこれだけ人出が多いですよ」
という解釈にもとれます。
流行り病の脅威によって日々不安と恐怖で怯える生活を送り、外出を自粛したり仕事もテレワークをするなど多くの人が努力している中、さらに今回のようなカメラで演出し不安を煽るような報道をする行いに怒りを買ったのではないでしょうか。
マスコミの意図するところにも意義はあるとは思いますが、ただでさえ外出を自粛したりと努力をしている人に対して更に努力しろと言われているように受け止める人にとっては正直、なんともし難い心境でしょう。
以前からマスコミには印象操作が疑われ、マスゴミ、なんて言われようもされていましたが圧縮マンの件でさらに人々からの不信感を募らせたかもしれません。
圧縮マンが炎上する写真を撮る理由のまとめ
カメラの望遠レンズによる圧縮効果を使い、駅や商店街の人出の多さを故意に演出するマスコミのカメラマンを「圧縮マン」と呼び、Twitterで話題になっています。
今回炎上の的となったのは福留庸友氏と西畑志朗氏の毎日新聞のカメラマンで、彼らは自身のTwitterで発した
「通行人の邪魔にならないよう」
「写真はウソをつく」
といったまわりへの配慮や印象操作の正当性を主張していましたが、言い訳や開き直りとも取れる発言にさらなる火に油となっただけでした。
もしかしたら本心かもしれませんし、今回の圧縮マンの知名度を上げたお二人の中にも共感できる正義があったようにも思えますが、受け止める側にとっては伝わっていなかったように思えます。
圧縮マンが話題に挙がったことで、写真の違和感に気付けるようになりマスコミへの疑心を抱いたことでしょう。
警笛を鳴らす意味では、人の混雑した様子を写すのは効果的でしょうが、日々不安と恐怖に闘う人々からすれば、不安を煽っているようにしか見えないかもしれません。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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