時々耳にすることのある「都会の人は冷たい」という表現ですが、このようなフレーズを聞く度にあなたはどう思いますか?
僕は東京の片田舎に住んでいますので、色々と思うところがあります。
都会といえば都会ですし、地方のような環境かと言えばそれも当てはまる場所です。
個人的な思いとしては、都会でもすごく親切で温かみのある人もいれば、地方で田舎のようなのどかな地域にも冷たい人は居ると思います。
今回の記事では、心理学的に見て本当に都会の人は冷たいのか?
本当であればその理由について記事にまとめました。
都会の人は冷たいって本当?
都会の人は冷たい?って東京の僕に聞かれたら回答としては「人それぞれ」としか答えられません。
なので心理学によって、個人の意見よりも信憑性の後ろ盾のある内容としての答えを探しました。
都会に住んでいる人の特徴は受け取る情報量の多さ
結論を言ってしまえば、東京に住んでいる人は受け取る情報量が多すぎるという事実によって地方の人とは違うコミュニケーションを選択する傾向があるようです。
人はあふれんばかりの情報の中で暮らしていると、その中から必要なものだけを選択して、必要のないものは無視するという行動を取ります。
その結果として、自分とは関係のない人とのコミュニケーションを必要最低限にするという心の働きがあり、その行動を客観的に見ると冷たいというかドライに見えてしまうようですね。
都会と地方の差はどこにあるの?
都会でも、東京23区のような人口密集地ではないなら話は変わります。
都下と呼ばれる地方のような田舎っぽい雰囲気の地域では、都心ほどの情報量があるわけではないので、近所の人との付き合いも必要ではないいう判断はしないようです。
のどかな地域に住んでいれば、自分との関係性のある情報が多いのか、ご近所付き合いもほどほどにあるそうです。
逆に地方で東京よりも圧倒的に人口が少ない県であっても、繁華街の近くに住む人であったり、自宅でパソコンなどのよって情報を過剰に受け取る人であれば都会に住む人よりもずっと冷たく見られる人も存在します。
なので、人によって心に温度があるとか、住む場所によって人は冷たくてドライになると言うよりも、受け取る情報量によって心や脳に負担のかからない生き方をすることによって客観的に見た心の温度差が生まれるということになります。
都会と地方の人の心の温度差の正体とは?
今の時代であれば地方に住んでいても、インターネットやテレビなどで情報も得やすくはなっていますが、新しいことやブームは住む人の数から考えても圧倒的に都会で生まれることが多いです。
そのため、総合的な情報量ではどうしても地方は都会に勝ることは有りません。
ですが、情報量が多いから幸せとは限らないのが人というもので、地方から見たら羨ましいと思われる恩恵も長く生活をする上では目に見えない負担になることもあります。
都会にある目に見えない負担の正体は過剰負荷環境
そしてその具体的な負担を専門家はこう表現もしています。
過剰負荷環境と。
都会であふれんばかりの情報量を受けて生活する人の状況をアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムは過剰負荷環境と呼びました。
なんというか漠然と都会に住む人は冷たいという言葉の裏側を心理学による見方をすると色々な気づきが見つかることに驚かされます。
バイスタンダー・エフェクトという冷たさの象徴
バイスタンダー・エフェクトという言葉を聞いてピンと来たあなたは心理学をかじっているか、読書好きかと思います。
バイスタンダー・エフェクトとはバイスタンダー(傍観者)とエフェクト(効果・影響)という言葉の組み合わせから出来たものです。
具体例を挙げると、都会では新宿の歌舞伎町などで暴行事件などがあったり、カツアゲの現場を通りかかっても見て見ぬ振りをすることを言います。
ただ、心理学とは関係無しに危険には近づきたくない本能もあるので、これは人の心の冷たさというよりも危機回避への本能が勝っているように思えますよね。
もしも、そのような現場を目撃したら直接仲裁に入らずとも、警察に連絡するなり間接的な助けを地方の人であればすぐに思いつき行動してくれるかもしれません。
ですが、都会に住む人の冷淡な心理を表現する言葉としてバイスタンダー・エフェクトという言葉もあるので、実例としても都会に住んでいる人の方が統計的に見て見ぬ振りは多い傾向にあるようです。
都会の人は冷たい?のまとめ
上記の内容はあくまでも心理学的な側面や統計的な行動割合によるものです。
都会の人は冷たいと言われると、正直、東京に住んでいる身としては少々悲しい気持ちにもなりますので、できるだけドライに見られないようにしたいと思っています。
ですが、地方に住んでいたり田舎のような穏やかな土地に住んでいても、パソコンやテレビなどによって都会の人よりも情報を受け止めすぎて、自ら過剰負荷環境を作り出すことで他人への関心が薄れてしまう人も増えているのも事実です。
なので、人の住んでいる場所で人の心の温度差を測ること自体にはあまり意味がないということも意識することが出来れば、思い込みや先入観に惑わされずに人を判断することが出来て、より豊かな人間関係を築けると思います^^
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。