モニタリングという言葉はお茶の間でも話題のバラエティ番組のモチーフになっているので有名ですが、セルフモニタリングという言葉を知っている人は少ないと思います。
モニタリングという言葉自体は「監視」という意味なのですが、他人を見ることは好きでも、自分を監視されることには抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか?
今回はそんなセルフモニタリングについてわかりやすく記事にまとめました。
セルフモニタリングとは?
実際、僕も普段から善行を積んでいて、いついかなる時でも恥ずかしくない行いをしているなら監視に対する拒否反応は持ちませんが、やっぱり監視されるのって嫌ですよね。
失敗したり怒られたり情けない日常などはどんな人にだってあるはずですし、そんな姿を見られたくもなければ、自分自身で見たくも無いと思います。
ですが、そんな自分の失敗などを自分で観察することが出来たら自己改善に大きなヒントがあります。
その自己改善をはかる具体的な行為をセルフモニタリングという手法です。
セルフモニタリングができる人の特徴
セフルモニタリングができる人の特徴としては対人能力が高いと言われています。
このセルフモニタリングという自分を観察することができる人は、困った時や行き詰まった時にも他人のちからを上手に借りることが出来るようです。
逆に、このセルフモニタリングを一切しない人は他人の反応にも無頓着な傾向が強くて、個人プレイが得意というか、そうならざるを得ないスタイルになります。
自分自身をいちいち観察するセフルモニタリングという行為は慣れていないと面倒くささと軽い拒否反応もあるかもしれませんが、より良い生活や自己成長を目指すのであれば意識するだけでも少しづつ改善するはずです。
自分自身を具体的に知ることが出来るLEAD法
セルフモニタリングや自己観察といった考え方を知った後には、より具体的な方法も添えてお伝えさせてください。
その方法はLEAD法というものです。
LEAD法とは、
①LISTEN(聞く)
②EXPLORE(掘り下げる)
③ANALYZE(分析する)
④DO(行動する)
という4つの単語の頭文字を一つずつとったものです。
このLEAD法はアメリカの組織的コミュニケーションの専門家であるポール・Gストルツが問題解決のために生み出しました。
このLEADの頭文字通りの順番でかいけつにあたることで、損害を回避できたり、回避できずとも最小限に抑える事ができると言われるテクニックです。
セルフモニタリングも普段からやるというよりも、自分が難局に置かれた時に強く意識することが多いので、添えて紹介させてもらったLEAD法はとても相性が良いので覚えておいてもらえたら嬉しいです。
セルフモニタリングにおけるLEAD法の使い方
上記で紹介させていただいた、LEAD法について、よりこまかく分解してお伝えさせていただきます。
一つひとつは簡単ですので、一度に4つ覚えずとも、何度かこの記事を眺めて、4つのステップの一つ目か二つ目だけでも覚えてみて、二つなら覚えられたと感じたら三つ四つとステップを踏むと覚える負担も少ない上に定着しやすいですよ。
①LISTEN(聞く)ことに対する意識
このLISTEN(聞く)とは何を聴くのかと言えば、自分の内面の声です。
人の話はしなくても聴くことが出来ますが、自分の内面の声は意識しないと聞けませんし、逆に無意識に常に発している声から耳を塞ぐことも出来なかったりしますよね。
ですが、ここではしっかりと意識して自分の中の声を無視せずに、何が原因で困っているのか、悩んでいるのか…。
場合によっては何か嬉しかったり、不安だったりという明確にならない感情をそのままにせずに、メモに書き出してみることをオススメします。
メモにして書き出してみると、意外な気づきがあったり、他の人と相談する時にもそのメモが活かされることがあるはずです。
②EXPLORE(掘り下げる)
ステップ②のEXPLOREはステップ①による自分の内面の声を冷静に考えてみることです。
ステップ①でメモを取らなかったら、このステップ②で強く意識してメモにしてみてください。
ステップ①LISTENではまず自分の内面の声に聴くことが最初の課題でしたが、その声を深堀りするためにもメモ化は必須になります。
自分の中にもしも不安があったなら、ステップ①では、その不安というキーワードが見つかり、ステップ②では、その不安を掘り下げる作業になり、その不安の理由を色々書き出してみましょう。
③ANALYZE(分析する)
ステップ①と②の作業によって、自分の中の声を聴き、その感情などを探って掘り下げたら、その情報を分析する作業に入ります。
このステップ③ANALYZEは分析は解決策を見出す作業になります。
得体のしれないものを解決することは極めて難しいのですが、ステップ1で大まかな原因にあたりをつけて、ステップ②の深堀りで少しは具体的な原因が見えてきたはずです。
その見えたものや感じたものはしっかりとメモに取られているはずなので、そのメモを見て解決策を考えてみてください。
そしてメモ化するメリットは友人や知人などにも、その深堀りした悩みの解決を手伝ってもらえる材料になることです。
④DO(行動する)
最後のステップであるDO(行動する)はもう読んで字の如しです。
最もシンプルですが、最も大変な部分になります。
自分の内面から問題にあたりをつけて、深堀りもしました。
そして、その解決策も練るという知恵を振り絞ったあとは、そのプランを行動に移すだけです。
このステップ④をやらなければ上記のステップ①~③は全く意味をなさないですし、全てはこのステップ④の行動に結果をもたらす可能性をあげるためのお膳立てにすぎません。
もう自分の内側の声も知り、深堀りして分析もしたのです!
あとは行動あるのみですね!
セルフモニタリングとその具体例LEAD法のまとめ
このセルフモニタリングという内容は心理学の書籍にあることをまとめたものですが、試してみると簡単な上に効果は高いです。
特にコミュニケーションが苦手という人にこそやっていただきたいと思っています。
心理学は他人の心を知りたいから学びたいという人もいますし、僕自身がそうでしたが、自分の心の一部も理解出来ずに他人の心を知りたいというのは少々飛躍した難易度かもしれません。
まずは自分の心や、見たくないし、知りたくもない自分の内面を見つめたり、その声をメモにしてみる。
そんな行動を起こす人なんて心理学を学びたいと思っている人の中でも実践している人は少数派です。
ぜひ、自分の内面を分析してみることで得られる自己成長を体験してもらえたら嬉しく思います。
今回の記事も読んでくださってありがとうございました。