引き出し屋とはどんな仕事？悪質業者による違法な活動や求人も調査

引き出し屋が今日（2020年12月10日）の沖縄タイムスで取り上がられたことで再び注目が集まりました。

 

引き出し屋とは一体どんな仕事なのか？

 

予備知識無しの状態でしたら、

 

引越し業者の一種なのかな？

 

とお考えになるかもしれません。

 

実際のところ、その発想でも近からず遠からずと言った仕事内容のようです。

 

引き出し屋とは、引きこもっている家族の自立を促すという名目で、主に長年自宅の一室から出ないような重度の引きこもり生活を送っているお子さんを強制的に引き出して、そのまま矯正施設に送ってしまう職業のようです。

 

時代にあった必要性のある職業なのかもしれないと思い、色々リサーチして分かったことは、引き出し屋と呼ばれる業者の中にはかなり悪質で違法な活動をしているところもあるということです。

 

そして面白半分か好奇心なのか、求人を調べる人も結構いらっしゃるように感じましたので、今回の記事では引き出し屋の仕事内容や悪質業者と呼ばれる理由と求人についてまとめました。

引き出し屋とはどんな仕事？

引き出し屋と呼ばれる仕事内容は、強制的に引きこもっている対象を独自の矯正施設に送り込むものです。

 

ただ、引き出し屋と呼ばれる職業の人は、自らを民間の自立支援施設であると伝えて、自宅に引きこもっているお子さんの居る家庭などをターゲットに営業をしているのが実態です。

 

親御さんの立場としても、しばらくの間は社会の厳しさや理不尽などの事情によって心が疲弊してしまった子供のためなら家で引きこもっていても良いし、それがベストな選択だと当時は思ったでしょう。

 

しかし、その決断が長年にもわたる引きこもり生活に突入し、一向に回復の兆しが見えないとなれば、自立支援施設を語る業者にもすがりたくなるものでしょう。

 

今はネットを調べれば様々な悩みを解決するような営業がたくさんありますから、自分の大切な子供が引きこもっている状態を何とかしたいという切実な望みに応えるサイトも数多く存在します。

 

そこで運悪く見つけてしまった悪質な民間の自立支援施設、通称引き出し屋の営業に引っかかり悲劇が繰り返されているようです。

引き出し屋による悪質業者の実態は？

業者に託した息子が孤独死…母の後悔　引きこもり“引き出し屋”の実態｜【西日本新聞ニュース】 https://t.co/UsMY2l3fcN 引きこもり引き出し屋、ちゃんと資格がないとできない職種にしないと、ヤクザのシノギとかになってるんじゃないのこれ。 pic.twitter.com/emknPp2gYL

— 中野 (@pisiinu) December 17, 2019

上記のつぶやきは引き出し屋と呼ばれる存在の中でも特に悪質な業者に依頼してしまった家庭の末路として有名な内容です。

 

引き出し屋と呼ばれる仕事の内容は、 民間の自立支援施設の運営ですから、医者や教師のような国家資格を持つ人による適切な指導は出来ずにやりたい放題だったことも不幸を生み出した原因と思われます。

 

大きな問題として取り上げられた悲しい事件の顛末も今では動画として脚色されている部分もあると思いますが、数分でその流れを知ることが出来ます。

自分の子供のことを本気で考えて決断したのに、家族の誰一人も幸せにはなれず、法外な価格を請求され、自立を望んだ子供を人質に取るような実態があったようです。

引き出し屋の違法な活動や求人について

引き出し屋に関する求人情報を色々な語句で検索しましたが、引き出し屋と思われる業者が自らを「引き出し屋」であると公表して求人を出しているケースはほぼ無い状況でした。

 

中には誠実に運営されている引きこもりの人のための自立支援施設もあるのでしょうが、引き出し屋と呼ばれる、引きこもりの人を強制的に連行して施設に送るような仕事内容で探してもまず出てこないというのが色々と調べて分かったことです。

 

なので、検索するキーワードを自立支援施設に関するものに絞って調べると、児童自立支援に関する仕事や、児童発達支援管理責任者などの高度な専門性を求められる職業が表示されます。

 

なので、引き出し屋という職業自体を探すことも難しいため、さらにそこで働くとなるとかなりのアンダーグランドなコネが必要になるか、全く予期していない形で引き出し屋に勤める形になるのかもしれませんね。

引き出し屋とはどんな仕事なのかのまとめ

引き出し屋という存在を、もしかしたら引きこもりをしている人を更生させる素晴らしい職業とお考えの方もいるかもしれません。

 

ですが、引きこもりをしている人の中には様々な理由があり、どうして引きこもりになってしまったのか？その理由や苦しさを全く理解も共感もせずに無理やり引き出すことで果たして本当に更生の道を歩めるものなのでしょうか？

 

僕がもしも引きこもりであれば、何の話し合いも無く、ある日突然自室に見知らぬ高圧的な人たちによって矯正施設に無理やり連れて行かれたら凄まじく悲しいです。

 

そのような状況に諦めこそしますが、地獄のような施設にぶち込まれたという現実に対して、長年育ててくれた親に対しても感謝の気持ちは消え失せるかもしれません。

 

親の立場で考えたら高額料金を支払ってまでの、苦渋の決断なのかもしれません。

 

しかし、その決断に対して裏切られたと思い一生家族の関係性は修復出来ないのではないかと思います。

 

まず、引き出し屋の存在を知ったのなら、引きこもっている人を外に無理やり出すことがベストな選択だとは決して思わないでください。

 

そのような考え方が、引き出し屋の中でも特に酷い悪徳業者はとても仕事がやりやすくなるはずです。

 

まず、身内に引きこもる生活を長年続けて、苦しんでいるのならネットに転がっているような自立支援施設に申し込みを検討する前に、カウンセラーなどを探すなり、引きこもった原因を少しづつ改善できる選択肢は多く用意されていることに気づいていただければと思います。

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。