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菊野克紀の剛体術とは?古流空手やテコンドーの実績から強さを調査

菊野克紀の剛体術とは?古流空手やテコンドーの実績から強さを調査
菊野克紀(きくのかつのり)さんがあの人気漫画の必殺技「剛体術」を習得?

 

DEEPライト級王座、巌流島全アジア武術選手権大会優勝などタイトル実績のある空手家・菊野克紀さんが、アマチュア格闘技大会BREAKING DOWN」にエントリーしたことが注目されています。

 

菊野克紀さんは、「BREAKING DOWN」に備えて「剛体術」を練習中であることが大手ポータルサイトのトップニュースでも紹介されていましたが、はたして大会では菊野克紀さんの剛体術を見ることができるのでしょうか?

 

BREAKING DOWN」は1R1分しかない短期決戦です。

 

果たして菊野克紀さんは優勝することができるのか?

 

プロがアマチュアとの格の違いを見せるのかどうか?

 

という見方もあるかもしれませんが、アマチュアの飾り気のない(エンターテイメント性)強さも正直全く侮れません。

 

今回の記事では菊野克紀さんの強さについてもご紹介します。




菊野克紀の剛体術とは?


菊野克紀さんがインタビューで口にしていた「剛体術」とは、元々は人気漫画「範馬刃牙」に登場する必殺技の1つを指します。

 

話題になりつつある剛体術とは、相手に拳を当てる瞬間に全身の関節を固定し体を硬直させることによって、自身の体重が加わった重みのあるパンチを繰り出せる技です。

 

個人的には脱力から繰り出される必殺の一撃である消力(シャオリーの方がインパクトは強いのですが、剛体術の方が理論的には実現イメージが湧きやすいのかもしれません。

 

実際に剛体術は実践可能なのか気になりますが、YouTubeでは剛体術を検証する動画が挙がっており、中にはプロの空手家が実際に披露している動画もあります。

菊野克紀さんは格闘技に関して研究熱心の方で、39歳ながらも日々新しいことに挑戦し続ける姿はまさに真の格闘家。

 

噂では空手やキックボクシングで馴染みある技「三日月蹴り」も菊野克紀さんが流行らしたとか。

 

三日月蹴り」って結構実践だけでなく漫画にも登場するほど技のネーミングと実用性が凄いですよね。


実力だけでなく、昨年の大晦日でカーフキックで朝倉海選手の機動力を封殺して勝利した堀口恭司選手は実践でも三日月蹴りを使っていますし、 菊野克紀さんの流行らせた技は多くのファイターが実践しています。

 

BREAKING DOWN」では剛体術を披露するのか注目されますが、剛体術について聞かれた菊野克紀さんは

「それ(剛体術)が出るかどうかは自然に任せます」

と語っており、狙いは剛体術というよりかは重みのあるパンチを繰り出すことではないでしょうか。

 

それに試合の形式上、恐ろしく短期決戦を求めるルールのため、剛体術に固執することが帰って菊野克紀さんの強さを抑えかねません。

 

試合の流れを組み立てる戦略に長けたプロと、瞬発力と才能で押し切ることでアマチュアの格闘家との差が生じない可能性などもあり、予測不能な決着もありそうですね。

菊野克紀の古流空手の強さ

菊野克紀の剛体術とは?古流空手やテコンドーの実績から強さを調査1
菊野克紀さんの持ち味はパンチやキックの重さです。

 

つまりシンプルな強さが売りなので、必殺技が無いところが強さですね。

 

そもそも必殺技としてライバルに知られた時点で攻略対象になり、警戒されて当たりづらくなるので必殺技というか切り札としての機能を失うため知られていない技こそ本当に有効ではないかな?とリングに立ったことのないらーめん好きな僕は思うのです(黙れ)

 

話を元に戻しますと、菊野克紀さんは2016年に行われた巌流島全アジア武術選手権大会finalの対クンタップ・チャンロンチャイ戦では1R4秒で一本勝ちという驚異の強さを見せました。

 

相手を一撃でダウンさせるほどの威力を持つその強さの秘密は、古流空手にあります。

 

菊野克紀さんのベースは、元々は高校時代の柔道とその後所属した極真空手で培ったボディバランスと打撃力ですが、今から約9年前に沖縄拳法空手の修行を始めました。

 

始めたきっかけは、稽古会で師やその教え子から実際に拳をもらい、その一発の重さに衝撃を受けたからだとか。

 

通常パンチを繰り出す時は地面を蹴ったり、腰を捻ったりするものですが、沖縄拳法空手では、重心と骨格を揃えて拳を前に突き出します。

 

沖縄拳法空手の考え方は、地面を蹴れば足が浮きその分体重は浮き、腰を捻れば軸の重さが使えなくなるので、しっかりと両足を地面につき、手先から動かせば拳に体重が加わる重い打撃を放てるのです。

 

どことなく剛体術に似ていますね。

 

また重心と骨格が揃っていれば倒れないというのも利点、沖縄拳法空手の基本的な構え方である「ナイハンチ」、「セイサン」というのがありますが、コツは骨格だけで立っているイメージという、突きの前の構えを習得するだけでも何か月もかかることも。

 

沖縄拳法空手の体重が加わった打撃は内臓にまで響く威力を持ち、一般人なら立ってはいられません。

日本空手協会総本部の中達也師範も菊野克紀さんの拳をもらい「やばいやばい」と絶賛するほどです。

 

プロの空手家がこれほどまでにダメージを表現して絶賛する菊野克紀さんのパンチは、直撃すればプロ・アマ問わずにおそらく悶絶必至のKOを生み出すことは間違い無いので、菊野克紀さんを倒すことを考えたら、いかに彼の洗練された突きを受けずに試合展開を組み立てなければ厳しいですね。

 

正直、一発もらう覚悟で菊野克紀さんを倒そうと思っても、その一撃の威力は想像を超えると思うので、「BREAKING DOWN」という大会でも世間に出てこない天才アマチュアという出る杭を本気で打ちに来る存在とも言えます。

 

BREAKING DOWN」では佐々木大選手という格闘家でありYouTuberの朝倉未来さんのチームメイトとのマッチメイクが決まりましたが、ルールをどう上手く活かすかですね。

 

佐々木大選手も実はアマチュアでは無く、プロの格闘家であり、かなりの資質を兼ね備えたファイターですが菊野克紀さんとは経験値の差がだいぶあります。

 

ただ、若さと身長では菊野克紀さんを上回っているので、試合展開によっては佐々木大選手引き分けに持ち込める可能性もありますし、良い試合が見れたら嬉しいです。

菊野克紀のテコンドーの実績

菊野克紀の剛体術とは?古流空手やテコンドーの実績から強さを調査2
菊野克紀さんはテコンドーにも挑戦していたことも有名です。

 

目標はテコンドーで東京オリンピック2020に出場。

 

なんとテコンドーを始めてから初陣である、2017年の全日本テコンドー選手権大会東日本地区大会の80キロ級に出場して優勝実績があります。

 

テコンドーはプロテクターを身に付けますが、沖縄拳法空手で鍛えた相手の芯まで響く突きならプロテクター越しでも通用するのではないかと考えた菊野克紀さんの狙いは見事的中、翌年の全日本選手権大会では準優勝を果たしました。

 

残念ながらオリンピック出場は叶いませんでしたが、テコンドーでも確かな強さを見せつけてくれた菊野克紀さん、39歳になった今でも強さを追い求める姿は変わりません。

 

BREAKING DOWN」は菊野克紀さんのこれまでの集大成ともいえるのでしょうか、どんな活躍が見られるか楽しみですね。

菊野克紀はBREAKING DOWNで優勝出来る?(まとめ)


菊野克紀さんはこれまで柔道、空手、総合格闘技、キックボクシング、テコンドーと様々な格闘技に挑戦してきました。

 

常に強さを追い求め、新しいことに挑戦し続ける姿に熱狂的なファンも多くいます。

 

そんな菊野克紀さんも40歳になる年でありながら、1R1分と激しい戦いが繰り広げられる「BREAKING DOWN」に出場するとのこと、短期決戦なら沖縄拳法空手で身に付けた、相手の内臓まで響く重い打撃が効くことでしょう。

 

また練習中でもあるという人気漫画の必殺技「剛体術」が見られるとしたら、それはすごく楽しみなので、ぜひ当日は菊野克紀さんの活躍に期待しつつもリアルタイムで視聴できなかったら録画してでも見てみたいと思います。

今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。