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ピアニスト海野雅威がニューヨークで暴行被害の理由!復帰はいつ?

ピアニスト海野雅威がニューヨークで暴行被害の理由!復帰はいつ?
先月ニューヨークでジャズ・ピアニストの海野雅威 (うんの ただたか)さんが理不尽な暴行被害を受けたことが今話題になっています。

話題の理由としては中国人と間違われて暴行を受けて重症を負った海野雅威さんに対して、黒人差別へのデモ活動など人権のために活動した大坂なおみさんが全く反応が無かったことで注目が集まりました。

中国人だから暴行しても良いという考えの明らかな人種差別的な過激な若者達によって海野雅威さんは今まで磨いてきたピアニストの腕が全治判定出来ないほどの大怪我を負わされたことは非常に痛ましい事件です。

今回はそんな痛ましい事件が起こった理由や背景を記事にまとめました。




ピアニスト海野雅威がニューヨークで暴行被害を受けた理由と背景

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結論からお伝えすると、中国人と間違われてしまったことです。

さらに、海野雅威さんに暴行を働いた8人は身体が触れたなどの言いがかりをつけて、大人数に標的にされてしまった海野雅威さんは危機感を感じて逃げるも、暴漢達は追いかけていき集団リンチをしたとのことです。

海野雅威さんご本人も命に関わる危機感を感じたほどの暴行により、ジャズピアニストの命とも言える腕に大きな損傷を受けてしまっています。

全治未定という大怪我を負わされながらも、日本と違いアメリカは医療費が基本的に全て自己負担なためとんでもない窮地に追い込まれてしまいました。

一体、その理不尽な暴力の背景には何があったのでしょうか?

なぜ中国人を暴行のターゲットにされてしまうのか?

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その理由は今年世界中で広がってしまった感染症である流行り病にあります。

元々中国で広がったとされることで、その根拠がハッキリとはしていませんが、ニューヨークに住んでいる人の中には中国から広まった病気がアメリカにも甚大な被害を与えていると本気で思っている人も多いようです。

そのため、流行病を広めてしまったと思われる中国人の人たちは、ニューヨークでも過激で思い込みの強い若者達に暴行の標的にされてしまっています。

元々流行り病や感染症が世界に広がる前からいた中国人がほとんどですし、そもそも流行病と中国人を結びつける事自体が本当に理不尽なことです。

アジア人への差別は黒人以上という事実も

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これは僕の友人がアメリカでの生活していた頃の経験として聞かせてもらったのですが、人種差別は黒人の方たちに限ったことではないそうです。

むしろアメリカやヨーロッパではアジア人への差別意識を持つ人も多く、実際に生活してみると本当に大変な事が多いと言われています。

アジア人、特に中国人の方たちは差別的な対応をされても歯を食いしばって仕事に打ち込みお金を稼ぐ傾向があるそうですが、黒人の方たちは差別的な対応をされた時点で立ち向かう傾向が強いために黒人差別への意識が強いと言っていました。

日本のメディアでは世界中にいる日本人がどこの国の人とも仲良くやっていたり慕われている場面ばかり映していますが、実際はアジア人・東洋人であるだけでも差別的な苦い経験を持つ人が多いという事実があります。

ジャズ・ピアニスト海野雅威の活動再開はいつ?

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今回ニューヨークで暴行被害にあってしまったジャズピアニストの海野雅威さんは日本では知名度がそれほど高い人ではありませんが、ピアニストの腕前は凄まじいです。

下記に海野雅威さんによるジャズ・ピアニストとしての活動映像を紹介させていただいていますが、本当にピアノを引くことが楽しそうで、その道で磨き続けてきた技術の高さを素人目からみても感じてしまいます。

そのため復帰の声や活動再開への期待の声や関心の高さも持たれていますが、まだピアニストとして復帰出来る目処はたっていません。

なぜなら、全治未定の大怪我という情報と、右肩・腕・鎖骨骨折などピアニストとしての活動のするために必要な箇所を著しく損傷しているからです。

さらに、日本と違いアメリカでは医療費が想像し難いほど高額なこともあり、全治未定というのは医療レベル以前にもしかしたらまともな治療が行えていない可能性による判断ではないかと思われます。

海野雅威さんの復帰を阻む心の問題

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海野雅威さんのジャズピアニストとしての復帰を阻むのは肉体的なダメージによるものだけではないと考えられます。

海野雅威さんが受けた暴行の状況を調べると、命に関わるほどのすさまじい暴行を8人の暴漢から受けたことで心へのダメージも肉体に受けた大怪我に匹敵するかそれ以上のものが植え付けられてしまったはずです。

全治未定という大怪我から快復したとしても、心に刻まれた恐怖心は音楽家という精神世界が技術に反映される職業とする海野雅威さんにとっては死活問題になると思われます。

4歳からピアノに触れ、18歳でミュージシャンになり、2008年にニューヨークに渡米して、そこでも結果を出している海野雅威さんは才能だけじゃなく努力や覚悟など様々な強さを兼ね備えていながら、人種差別の標的にされてしまったことは無念でなりません。

海野雅威がニューヨークでの暴行被害と復帰のまとめ

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今回の悲報は海野雅威さんが中国人と勘違いされて暴行を受けてしまったなんとも理不尽な事件でした。

そもそも中国人だから暴行のターゲットにするという考え方自体が狂気じみていますし、個人的に中国人で誠実な友人や知人がいる僕としては、東洋人への差別が黒人差別のように表立たない事自体にやるせない気持ちになります。

もちろんニューヨークに住んでいて、今年爆発的に流行ってしまった感染症の原因が中国にあると思いこんでいる人の立場にたてば東洋人で中国を連想させる人が憎いという気持ちもあるのでしょう。

しかし、なんの関係もない人間に、少しでも関連性があるという思い込みで集団で暴行するような出来事がある事実には悔しさを感じます。

ただ、そんな中でも海野雅威さんへの復帰を望む人達によるネット募金サイト「ゴー・ファンド・ミー」で一日に9万ドルも集まったそうです。

(※すでにその基金サイトは金額が集まったため今は閉じています)

これは医療費が高額なアメリカのニューヨークで生活をする海野雅威さんには本当に励みになる善意だったのではないでしょうか。

不幸中の幸いにも海野雅威さんの怪我は指にまで達しておらず、ピアニストの本能的に指だけは死にものぐるいで守ったのかもしれません。

そのため全治未定の大怪我ではありますが、復帰の可能性や、海野雅威さんへの支援の声にふれることで心の傷も少しづつ快復されることを祈っています。