テニスファンであれば、いやテニスをちょっとでも知っている人であれば、今朝のジョコビッチ選手の危険行為による失格の報道に驚いたのではないでしょうか?
今シーズンのジョコビッチ選手は26連勝中という快挙を達成中で、今大会でも最大の優勝候補だっただけに、どのような危険行為だったのか多くの人が関心を寄せました。
そして、この危険行為の内容だけでなく、今回の失格にともない、どのようなペナルティーがあったのか?そして今後のジョコビッチ選手への影響を記事にまとめました。
ジョコビッチの危険行為のペナルティーが重すぎる?
今回の全米オープンでのジョコビッチ選手の危険行為は、ブレークした際の苛立ちから、後方の壁に何の確認もなしにボールを打った際に、審判の女性の首元に打ったボールが直撃したことにあります。
そして、この危険行為によってジョコビッチ選手は失格だけではなく、今大会で得たランキングポイントは全て無効になり、賞金の没収だけでなく罰金も発生したことが大会側から発表されています。
たった一秒の不注意による危険行為の結果にしては非常に思い采配です。
正直、これは悪意の乏しい危険行為に対して厳しい対応だなと驚かされましたが、その危険行為を動画や、ボールが直撃してしまった全く落ち度の無い審判の女性の状態を見ると、妥当なのかもしれないと思わざる得ないという全体を知ることで意見が変わってしまう出来事でした。
ジョコビッチ選手の悪意なき危険行為とは?
動画を見る限りでは、明らかにジョコビッチ選手に悪気が無いのは見て取れます。
万が一狙って審判女性を狙っていたとしたら、もっと酷い報道になっていたでしょうし、そこまで的確に狙えたら恐ろしいです。
しかし、悪意があろうがなかろうが、一流のテニスプレイヤーであるジョコビッチ選手の軽く打ったボールは、その弾道が一直線に女性審判の不意を付く形での直撃のため一時大変危険な状態になってしまいました。
ジョコビッチ選手の危険行為によって失った金銭的損失額
ジョコビッチ選手は今回の危険行為によって失格という思いペナルティーを課されることになりましたが、4回戦進出することで得ていた没収された金額はいくらだったのかを調べてみました。
男子全米オープンという大舞台で4回戦進出で獲得していた金額は25万ドルと言われています。
25万ドルは今の日本円にして約2,650万円です。
そして罰金は17,500ドルで、日本円で約186万円ほどになっています。
罰金の金額も200万円弱という異様に高い金額に驚かされましたが、それ以上に4回戦進出することで獲得していた賞金の没収の方が十倍以上の大金だったようですね。
テニスは世界的にも人気競技ですし、出場している選手の次元の高さを金額にされると少し伝わりやすいように感じます。
さらに、試合後のオンライン会見の拒否で7,500ドルの罰金や、スポーツマンシップに反したために1万ドルなども新聞に載っていましたので、苛ついていたとは言え、たった1球の壁に向けて放った危険行為によって、金額にしたらトータルで3,000万円近い損失とは前例が無いペナルティーになったものです。
ジョコビッチ選手の危険行為によるダメージを分析
あんな軽く打った打球がレーザービームのような球威で女性審判に直撃した事実も気の毒ですが、なぜ、これほどまでに大きなダメージを受けてしまったのでしょうか?
それは不意をついた一撃だったためです。
気の毒にもジョコビッチ選手の打球が直撃してしまった審判が女性で高齢だからという理由よりも、本当に意識の外から当たりどころの悪い急所(首元)に勢いのある打球があたれば体を鍛えている若い男性でも呼吸困難になります。
プロボクサーですら意識の外のパンチには耐えられない
プロボクサーは尋常じゃないレベルのパンチを何発も耐える事ができるのは、パンチが来ることを予測したり、その強力なパンチ受ける覚悟を常に持っているから耐えて反撃出来るのであって、まったく意識の外から同じパンチを受けたら一発で失神か、命を落とすと言わるほどです。
そのような全く意識しないところに人体の急所である首元に打球が直撃したのですから、冷静に判断すると、あまりにも重すぎるジョコビッチ選手へのペナルティーにもしっかりと理由があることがわかります。
意図的でなくても厳重なペナルティーには意義がある
もちろん今回のペナルティーが重すぎると思うファンも多いとは思うのですが、今回の危険行為を良しとしてしまった後の問題も発生する可能性があります。
悪意がなければ仕方ないという流れが出来てしまうと、紳士のスポーツの筆頭であるテニスにおいて、かなり悪いイメージも定着してしまいます。
特に今回は2020年の世界ランキング1位であるジョコビッチ選手に対する厳しいペナルティには色々な意味で意義があったと考えられます。
ラインズマンにボール直撃させてしまった優勝候補ジョコビッチ失格とな…テニスは紳士のスポーツだからルール等かなり厳しい。pic.twitter.com/7NbDjhgUoL
— Azpiをクエタ (@azpi28_cfc) September 6, 2020
見る角度によっては、かなり危険さがわかると思います。
今後は意図せずとも、ボールを壁に打ったり、ラケットを叩きつけるなどの試合の展開における選手の苛立ちから起こる危険行為への意識も変わるかもしれませんね。
ジョコビッチの危険行為による今後への影響は?
テニスの世界におけるBIG4であるジョコビッチ選手。
テニスサイボーグという異名を誇る正確無比なプレイとユーモアも兼ね備えるジョコビッチ選手ですが、今年は26連勝中という快挙の中でテニスの世界ランキング1位を死守していたため、今回のペナルティーによる影響は大きいものと思われます。
そして、ジョコビッチ選手だけでなく、今回不運にもジョコビッチ選手の危険行為に関わってしまい、避けようのないボールの直撃による後遺症なども心配されています。
そのためジョコビッチ選手のメンタルがどれだけ動揺してしまい今後のプレーに影響を与えるのかは計り知れません。
しかし、今回の危険行為による反省が今後のプレーに冷静さとともに、王者に謙虚さをもたらす可能性があるのであれば、ノバク・ジョコビッチはさらに魅力と強さを兼ね備える王者になってくれるのではないかと思います。
ジョコビッチの危険行為による影響のまとめ
今回のジョコビッチ選手による危険行為は、文章だけで読むと正直あまりにも重たすぎるペナルティーの内容に疑問を持ちましたが、調べるほどに、大会側の判断の妥当性を知ることが出来ました。
そして、不運にも回避不可能な打球を急所に受けてしまった審判の方も現在では健康面では問題がないほどに回復されたようです。
今回の危険行為によってジョコビッチ選手は一時的に世界ランク1位から落ちることや、スランプのきっかけになる可能性もありますが、それだけで終わるプレイヤーでは無いと多くの人が期待しています。
今後ますますジョコビッチ選手が王者としての貫禄が磨かれる可能性につながる予感もしつつ、次はよりポジティブな内容の報道を記事にさせていただきたいと思います。
今回の記事も最後まで読んでくださってありがとうございました。
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